第27話 ページ29
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それは、炭治郎と善逸が屋敷へ入って行ってすぐの事だった。
『(原作じゃ
「!お、お姉ちゃん…?」
「だ、大丈夫ですか!?」
『ゲホッ!(発作だ…これは、大丈夫…でも、)』
…咳が止まらない…!
言葉も話せず、ずっと咳き込んでいれば、込み上げてくる鉄の味…。
『ごほっ…』
「「!」」
思わず血を吐けば、顔を青ざめる子供たち。そして、そのタイミングで禰豆子ちゃんが箱をカリカリと掻きだした。
「ひっ…!お…お兄ちゃん達呼んでくる…!」
『(だめ、待って…!)』
手を取り2人を止めれば、次第に痛み出す心臓。
…これは、"アレ"の予兆だ…なんで…
『だいっ、げほっ…だいじょ…ゲホッ!』
「お、お姉ちゃん…歩ける…?お、俺が連れてくよ…」
『2人は…ここに…!ゲホッ!』
「で、でも…」
再び禰豆子ちゃんがカリカリと音を立てれば、驚いた少年と妹ちゃんに肩を担がれ、中へと歩かされる。
『(うっ…禰豆子ちゃん…タイミング…)』
と、屋敷の中に踏み込めば、ふっ、と身体が軽くなる。
…なんで、入ったら症状が治まったんだ…。
と、考えていれば、駄目だ!という炭治郎の声でハッとなる。
「入ってきたら駄目だ!!…って、Aまで…!?どうかしたのか!?」
「お姉ちゃんが血を吐いて…!」
「そ、それにあの箱カリカリ音がして…」
「だ、だからって置いてこられたら切ないぞ!あれは俺の命より大切なものなのに…。あ、で、でもAも血を吐いたって…!?大丈夫か!?持病のものか!?」
「だ、大丈夫?Aちゃん…」
『う、うん…大丈夫…それより早く…』
と、言葉を紡ごうとしたところで、ドン!と音がし、善逸が、ギャアアア!と叫んで、炭治郎と妹ちゃんにぶつかった。
『!炭治郎!妹ちゃん!』
「?A――」
手を伸ばすも、ポン、と鼓の音が鳴り、2人の姿は目の前から消えた。
『(しまった…!妹ちゃんだけでもと思ったけど…!)』
「死ぬ死ぬ死ぬ死んでしまうぞこれは死ぬ!!炭治郎と離れちゃった!」
「てる子!!てる子!!」
「だめだめだめ大声出したらだめ!ちょっと出よう外に!」
そう言う善逸に正論パンチを食らわせるお兄ちゃんだが、善逸は無理矢理お兄ちゃんを引っ張り、玄関だった方へと向かう。
『…善逸、あのね…!!』
と、今後の事を話そうとすれば、再び心臓が痛み出す。
…一体何なの本当に!?
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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時