検索窓
今日:39 hit、昨日:5 hit、合計:2,308,459 hit

第27話 ページ29

.


それは、炭治郎と善逸が屋敷へ入って行ってすぐの事だった。



『(原作じゃ3人とも(・・・・)無事だったけど…)…――ッ!ゲホッ!ゲホッ!』

「!お、お姉ちゃん…?」

「だ、大丈夫ですか!?」

『ゲホッ!(発作だ…これは、大丈夫…でも、)』



…咳が止まらない…!

言葉も話せず、ずっと咳き込んでいれば、込み上げてくる鉄の味…。



『ごほっ…』

「「!」」



思わず血を吐けば、顔を青ざめる子供たち。そして、そのタイミングで禰豆子ちゃんが箱をカリカリと掻きだした。



「ひっ…!お…お兄ちゃん達呼んでくる…!」

『(だめ、待って…!)』



手を取り2人を止めれば、次第に痛み出す心臓。

…これは、"アレ"の予兆だ…なんで…



『だいっ、げほっ…だいじょ…ゲホッ!』

「お、お姉ちゃん…歩ける…?お、俺が連れてくよ…」

『2人は…ここに…!ゲホッ!』

「で、でも…」



再び禰豆子ちゃんがカリカリと音を立てれば、驚いた少年と妹ちゃんに肩を担がれ、中へと歩かされる。



『(うっ…禰豆子ちゃん…タイミング…)』



と、屋敷の中に踏み込めば、ふっ、と身体が軽くなる。

…なんで、入ったら症状が治まったんだ…。

と、考えていれば、駄目だ!という炭治郎の声でハッとなる。



「入ってきたら駄目だ!!…って、Aまで…!?どうかしたのか!?」

「お姉ちゃんが血を吐いて…!」

「そ、それにあの箱カリカリ音がして…」

「だ、だからって置いてこられたら切ないぞ!あれは俺の命より大切なものなのに…。あ、で、でもAも血を吐いたって…!?大丈夫か!?持病のものか!?」

「だ、大丈夫?Aちゃん…」

『う、うん…大丈夫…それより早く…』



と、言葉を紡ごうとしたところで、ドン!と音がし、善逸が、ギャアアア!と叫んで、炭治郎と妹ちゃんにぶつかった。



『!炭治郎!妹ちゃん!』

「?A――」



手を伸ばすも、ポン、と鼓の音が鳴り、2人の姿は目の前から消えた。



『(しまった…!妹ちゃんだけでもと思ったけど…!)』

「死ぬ死ぬ死ぬ死んでしまうぞこれは死ぬ!!炭治郎と離れちゃった!」

「てる子!!てる子!!」

「だめだめだめ大声出したらだめ!ちょっと出よう外に!」



そう言う善逸に正論パンチを食らわせるお兄ちゃんだが、善逸は無理矢理お兄ちゃんを引っ張り、玄関だった方へと向かう。



『…善逸、あのね…!!』



と、今後の事を話そうとすれば、再び心臓が痛み出す。

…一体何なの本当に!?

第28話→←第26話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (621 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1618人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。