第23話 ページ25
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『た、炭治郎と禰豆子…!?え!?炭治郎と禰豆子ちゃんに会えるの!?え!?』
「ウルサイ!早ク行ク!!」
『痛て!わかったわかった!』
…えっ、やばくない?てか16で炭治郎に会えるってことは…
『(私善逸と同い年だったのか!!)』←
――まさかの指令にウキウキしながら鎹鴉の言う通りの道を歩いていれば、徐々に日が暮れ始めていた。
『(炭治郎とはまだ合流出来ないかなあ…)…今日はもう何処かで休もうか…』
と、宿屋を探そうとしていた時、少し遠くで聞こえる悲鳴。
『(何だ、鬼が出たか…!!)』
すぐに刀を出せるようにしつつ、声の方へ向かえば、大丈夫ですか!と少年の声がした。
『(あっ…)』
「下がってて下さい!こいつは、俺が倒します!
水の呼吸 壱ノ型 水面斬り」
スパン…と綺麗に斬られた鬼の頸。
もう大丈夫ですよ。と一般人を逃がした後、禰豆子ちゃんが動いたのであろう、どうした?と箱に声を掛ける炭治郎。
「わわっ、禰豆子、一体どうし…!」
『!』
と、その時私の姿に気がついた。
『あ、えと…君が…』
「危ない!」
『!!』
「美味そうな女ァ!」
背後から迫る鬼。
…でも、
『…それで、不意をついたつもり?』
「がぁッ!」
「(えっ…?今、いつ、刀を抜いて…?)」
チン…
『…今度は、平和な世界で生きられますように…』
刀を鞘に収め、改めて炭治郎の方へ身体を向ける。
『あー…えっと…』
「!き、鬼殺隊の人…?」
『あ、うん!君、竈門炭治郎くんだよね』
「は、はい!」
『実は上からのお達しで君と…いや、正しくは君の妹の監視を頼まれて…』
「!」
そう言えば、先程箱から出てきた禰豆子ちゃんを庇うように構える炭治郎。
…うう、そうなるよね!そういうつもりじゃないんだよぉ…!
『あの、禰豆子ちゃんのことは知ってる。から、大丈夫…』
「禰豆子は人を喰ったりしません!」
『うん、知ってるよ。禰豆子ちゃんを斬ったりしないから!』
「…」
『(あ、これは今、私匂い嗅がれてる…?)』
…ホントに何もしないんだけど…私禰豆子ちゃん大好きだし…。
うう…と項垂れていれば、ありがとうございます。と、静かに言う炭治郎。
『いや、そんな、敬語じゃなくていいし、お礼なんて…』
「いえ…本当に…すんなり信じてくれる人が居るなんて…」
『…さっき、禰豆子ちゃんが私のこと助けようとしてくれたから…』
「!」
『私のことも、信じてくれるかな?』
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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時