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第18話 ページ20

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「ふむ…よもやこれは…」

『…随分、閑静ですね』



辿り着いた場所は、街というにはあまりに寂びていた。

…人は鬼に殺られたのだろうか。それにしても悲しい雰囲気はあまり見えない…。



『(いや、まあ人がいないから見えないのは当たり前かもだけど……)』

「…先ずは寝床の確保だな!夜まで宿で待とう!」

『あ、はい!』



煉獄さんに続き、とある宿へ入れば、ご自由に。と書かれた紙が貼られていた。

とりあえずお金だけ置いておき、部屋へと向かう。



「うむ、では夜になるまで待とうか!」

『聞き込みとかいいんですか?まあ人自体居なさそうですけど…』

「ああ、大丈夫」



そう言って窓の外を眺める煉獄さん。

…まぁ煉獄さんが大丈夫って言うなら大丈夫か…。

と、2人で夜になるまで他愛もない話をしながら待ち続けた。

――日が暮れ始めた頃、ふと気づく。



『(この雰囲気…鬼…?)』

「…さて、行こうか」

『え?』

「む?あぁ、Aも覗くか?」



そう言われ窓から外を覗いてみれば、昼間より明らかに人が増えていた。しかも、



『(全部…鬼…!)』

「基本的に鬼は群れない筈なんだが…。…十二鬼月が関わってるかもしれんな!」

『ですね…(十二鬼月か……)』



…まあ柱が任せられる任務だもんなあ。それくらいのレベルでもおかしくないよな…。あーーー、既に胃が痛い。



「何かあったらすぐに叫んでくれ!飛んでいく」

『!…ありがとうございます!』

「よし!なら行くぞ!」



刀を腰に差し、宿から出た瞬間、周囲にいた人の視線が集まった。

…いや、もうホラーだよこれ、一種のホラーだ。



「躊躇するな」

『…わかってます』



煉獄さんと背中合わせになるように立ち刀を構える。

すると、化けの皮が剥がれたように、次々と鬼が現れた。



「人間だ!女だ!」

「しかもあの女…美味そうな匂いだ…稀血だ…」

「食ってやろう…」

『…氷の呼吸 壱ノ型 氷雨』



と、技を出せば心做しか以前よりも技に磨きがかかってるような気がした。

…身体の調子も悪くない、いける。

次々に鬼を斬っていく中、1匹だけ違う雰囲気の鬼を見つけた。



『(十二鬼月か…!)』



頸を撥ねようとすれば上手く躱され鬼の中へ紛れ込んでいく。



『煉獄さん!十二鬼月の鬼を見つけました!』



そう叫ぶも、煉獄さんからの返事はない。



『?煉獄さん?』



前を気にしつつ振り返れば、そこには何もなかった(・・・・・・)

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ヘル - WW (2021年5月22日 0時) (レス) id: 8a8dc3fa13 (このIDを非表示/違反報告)
氷華 - 第45話で絶対たまたまだけど名前出て一人で喜びの舞踊ってた→見られてた→\(^o^)/ (2020年7月20日 0時) (レス) id: 0b06ea8062 (このIDを非表示/違反報告)
たくあん(プロフ) - せりりんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです(*^ ^*)更新頑張ります!! (2019年6月24日 18時) (レス) id: 17eabedad2 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 感動しました!炭治郎流石って感じです! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)
せりりん(プロフ) - 凄いてんかいっすね! (2019年6月24日 17時) (レス) id: 60b1ee46a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たくあん | 作成日時:2019年6月12日 0時

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