アルバイト5日目 ページ6
∵
五虎退「……ぼ、ぼくが…」
「!!」
五虎退「ぼくが、今くらしている本丸は…
本当の…本丸じゃ……ないんです…」
「……偽物、?って…ことか?」
五虎退「い、いえ!!審神者さまもｯ刀剣のみんなも本物ですｯ
けどっ
ぼくが生まれたはじめての本丸では…ないんです
ｯ…ぅ……ふっ…ぐすっ」
「…五虎退。いいんだよ
辛いなら話さなくていい」
五虎退「で、もｯ」
「ごこ。」
五虎退「ｯ…」
「いつか、五虎退にとって
‐それ‐が辛くなくなった時に言えばいいんだよ」
五虎退「うぅｯ…ヒックｯ
ぅぁぁっ…」
「よしよし…」
五虎退の望んた数だけケーキを包んで、審神者さんを待っていると
初めて五虎退から会話をしてくれた
焦り。
もし、迎えに来てくれなかったら
一人ぼっちになってしまったら
とかそういう焦りがあると
辛い境遇の記憶が蘇ることは稀にあると思う
大きな瞳いっぱいに涙を貯める五虎退を膝の上に抱えて体をゆらゆら揺らす
頭を撫でて、大丈夫大丈夫と言いながら
よく
迷子センターで泣いてた時に、お店の人がやってくれていた
そしたら
眠くなって…温かい腕にだかれて眠ったら
次に目が覚めた時は親父の大きい背中だった
それにまた安心して、また寝てしまうことが多かったなぁ…
五虎退「お、…にぃ………さ…」
「……寝てていいよ…
起きたら、次はきっと
迎えに来てくれてるからな」
寝れるように背中をテンポよく叩くと、寝息が聞こえ始めた
寝顔は泣き顔とは違って穏やか
五虎退の虎たちも俺の足元で丸くなってる。
流石に+5匹は厳しいから…すまん虎…
店長「あっ……寝てるね」
「!!店長」
店長「見つかったよ。五虎退の審神者」
「!!」
店長「こっちです
五虎退くん、寝てしまってますが」
審神者「あぁｯ…良かったｯ…
ごめんなさいっ!目を離してしまったばっかりにっ」
五虎退を迎えに来たのは20代前半の女の人
今にも倒れそうなほど真っ青な顔色。
それだけ、五虎退が心配だったんだろう
なぁ。五虎退。
ちゃんとお前は大事にされてるよ
どんな事情があっても、きっと大丈夫
「あの…このケーキ
五虎退くんのです。
お金は結構なので…五虎退くんが起きたら、抱きしめて、頭撫でてあげてください」
審神者「ｯ…はいｯ!!
本当にっお世話になりましたっ…!」
「いえいえ
……また、来てください」
審神者「はいっ!」
もう一度だけ、五虎退の頭を撫でた。
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エルエド(プロフ) - ハクさん» ありがとうございます!番外編時間かかってしまって申し訳ないです、応援して頂ける限り永遠頑張りますw (2017年10月6日 7時) (
レス) id: 069baf4574 (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - こんばんは！番外編見させもらいました！！もぉ本当に良かったです！！これからも応援してます！！ (2017年10月5日 20時) (レス) id: a0d23eb5b6 (このIDを非表示/違反報告)
エルエド(プロフ) - 鮎澤さん» 全作品を!!ありがとうございますｯ、まだまだ不甲斐ないばかりですが…少しでも感動していただけなら幸いです! ご期待に添えるよう頑張っていきます! (2017年9月20日 21時) (レス) id: 069baf4574 (このIDを非表示/違反報告)
鮎澤(プロフ) - こんばんは。作者様の小説すべて読ませていただきました^^とても感動するお話ばかりでした。素敵な作品をありがとうございます。これからも楽しみにしております。コメント失礼致しました (2017年9月19日 2時) (レス) id: 42537fb11b (このIDを非表示/違反報告)
エルエド(プロフ) - ハクさん» ありがとうございます！店長の良さが伝わって何より喜んでます←番外編は時間がある内に書きたいと思ってます… (2017年9月5日 20時) (レス) id: 069baf4574 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルエド | 作成日時：2017年8月19日 21時
