理事長の娘は…７

３００話 ページ6

學峯「熱中症になってしまったので1日安静にしていてください。それに、明日も片付けを1人で任されるかもしれません。それは避けたいのでね」



優「…うん」


學峯「その代わりに、如月先生が凄い事を教えてくれるみたいですよ」


如月に話を振ると如月は楽しそうに



如月「明日めっちゃ楽しいからよ、楽しみにしとけよ！」



と優に声をかけた

その声のトーンにつられたのか優も嬉しそうに返事した






家に到着し、優はもう一度如月の診察を受ける


異常が無いことを確認すると優に先にお風呂を済ませるよう指示した



學峯が直ぐに食事の用意をして、如月は1度荷物を取りに家に帰った



そして食事を済ませると優は読書や學峯達と雑談した後に自分の部屋に入り眠りについた









如月「体育祭終わったら三連休だろ？優が毛利さんとこの娘さんと会う約束してるみたいだけど、別にいいだろ？」



學峯「構いませんが、何かあったんですか？」



如月「いや、たまには歳が近くて仲良い子と遊ばせてりたいからな」



如月は優が毛利蘭達と仲良くなった事で明るくなったと確信しており定期的に遊びに行かせようと考えていた


學峯もまたそれに気付いており、優が笑う姿を多く見れることに喜ばしい事と感じていた




如月「たまには優と出掛けてやりなよ、この前も水族館行く約束守れなかったんだし。俺が何かチケット取ってやろうか？」



學峯「不特定多数の所では優が恐怖心を抱く可能性もあります。それを考慮した上で頼めますか」



如月「まかせろ！……って言いたいんだが実はもう取ってあるんだよ」



ポケットから2枚のチケットを取り出した如月

學峯は用意が早いですねと如月の行動の速さに半ば呆れていた



如月「ほら、これならどうだ？堂本ホールのこけら落としのコンサート！優ピアノ好きだろ？それにここに来る人は人数も限られてるし名簿もある！」




學峯「……それは来月ですね。いつ取ったんですか？」



如月「だいぶ前にな、これは10月になったら優に教えてやりな！」



如月はそれだけ言うと優の様子を見てくると2階へ上がった






學峯は来月のコンサートのための日程変更を直ぐに始め、その日1日何も予定が入らないようにした

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