授業です ページ11
side侑
治と別れて自分の教室に向かう。肩にはユキが引っ付いている。え、全然重くないんやけど。なんで？
”ユキ、なんで俺重さ感じんの？”
”え？なんで？”
”いや、肩に霊とか憑くと重く感じるって言うやん。ユキはどうなん？”
”んー、私たちは霊とは違うよ。確かに他の人には見えないけどどちらかというと守護霊に近い方なのかな。侑達を守るの。”
”そうなん？”
”うん。だから守る対象の人に大変な思いはさせないよ。”
何かとスキンシップが多いのはやっぱり元が狐だからなのだろうか。ちなみに今は首元に擦り寄ってきとる。俺は顔に出んように表情筋を引き締めとる。出ないとありえないくらいにやける。かわええんや、しゃーないやろ！
そんな葛藤と戦いながら教室に入る。自分の席に着けば、前の席の銀が話しかけてくる。
「侑何しとったん？治と先に出たのに遅かったやん。」
「ん？あーちょっとな。それより一限目なんやった？」
「はぁ？一限目は･･･」
それとなく話をそらすのに成功した。別に銀が悪い奴ってわけちゃうけど、なんとなくまだ秘密にしときたいやん？ただ、銀は上手くいったけど、角名は難しそうや。サム大丈夫なんか？一応片割れを心配しながら授業の準備をする。さてここで問題が一つ。俺授業中起きとる自信ないんやけど。え、どないしよ。ユキおるもんな。ん〜、困ったわ。あ、これならまだ寝んか？
”ユキ、俺の膝おいで。”
”はーい”
俺が考えた方法。それは膝にユキを乗せることやった。目の前にユキがおればさすがに寝んやろ。
・・・
無理でした。ちゃうねん。ユキあったかかったんよ。目の前におるやん？所謂抱っこの形やねん。よく眠れました。とてもよく眠れました。快眠でした。銀に、
「お前めっちゃ気持ち悪い顔しとったで？」
どんな顔やねん。なんとなく想像つくから嫌やねん。ここまできたらこの方法はあかんと思うやん？ユキが気に入っちゃったんよ。ユキちっこいから俺が机に肘ついて寝ても全然潰れんのやけど、なんかそれが嬉しかったらしい。そんなこと言われたらダメとは言えんやん？俺の内申大丈夫やろかと思いながらも、その日1日はその体勢で授業を受けました。
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真柴白 - どうして、終わり何ですか？続き気になります！！更新待ってます！！頑張って下さい！！ (2021年1月14日 3時) (
レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…！！！更新頑張って下さい！！！！ (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨星 | 作成日時：2020年6月13日 22時
