出会い1 ページ1
side侑
俺と双子の兄弟のサムは冬のさっむい道を自宅に向けて歩いとった。
「あー、さっむ！なんでこんな寒いんや！」
「うっさいわ。寒い寒い言うとったら余計寒なるやろ。」
俺が寒いと喚くと、片割れは冷たい目をこちらに向けてきよった。なんやねん、寒いんやからしゃーないやろ。ブツブツ言いながら進むと、いつもは聞こえないはずの音を耳が拾った。
ｷｭｳ
「？サム、今なんか聞こえんかった？」
「は？なんやお前寒すぎてついに幻聴まで聞こえてきたんか。」
「ちゃうわ！絶対なんか聞こえたんやって！」
「何が聞こえたんや･･･。」
サムの呆れた声が聞こえたが、そんなもんは無視して音が聞こえた方を捜す。
「あ、サム！これや！俺が聞いたの！」
「は？なんやねん。」
俺が見つけたのは一つの段ボール。そして、その中で身を寄せて寒さを耐えている二匹の狐やった。
「え、狐やん。捨てられとるん？」
「わからんけど、このままじゃあかんやろ。」
「･･･おかん許してくれるか？」
「･･･一緒に頼んでや。」
一抹の不安を抱えながら、俺らはそれぞれ一匹ずつ抱えて家へ急いだ。
「あんたら何拾ってきたん。」
「「･･･」」
家に帰って俺らを出迎えたのは、玄関に仁王立ちしとるおかんやった。少しでも罪が軽くなるように家に帰る前にメールを送っといたが、それでもだめだったようだ。
「お、俺とサムで面倒見るから！」
「！？」
サムから俺を巻き込むなやっちゅー視線が送られてくるのが分かる。でも、連れて帰った時点でお前も同罪やん！
「･･･はぁ、ほんまにちゃんと面倒見るんやな？」
「「おう。」」
「途中で投げ出したら1週間弁当作らんからな。」
「「う、うぃっす。」」
「じゃあとりあえずお風呂入っといで。その狐ちゃんも一緒に入れてあげるんやで。」
そう言うとおかんはリビングに入っていった。よっしゃ、第一関門突破や！
「何が突破や。俺を巻き込みよって。」
「ええやろ！サムやって気にしとったんやから！」
「あんたらはよ風呂行き！」
「「はい！！！」」
サムとの喧嘩はそこでいったん止めになり、俺は自分が抱えとる狐を連れて風呂へ行った。
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真柴白 - どうして、終わり何ですか？続き気になります！！更新待ってます！！頑張って下さい！！ (2021年1月14日 3時) (
レス) id: b8cb4c9ad0 (このIDを非表示/違反報告)
りぼん(プロフ) - とっても続きが気になります‥‥‥…！！！更新頑張って下さい！！！！ (2020年6月22日 11時) (レス) id: 597f7a3cde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨星 | 作成日時：2020年6月13日 22時
