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バチンと電気が消えて、真っ暗闇の中、ステージの各自の位置に立ちライトがつくのを待つ。


カチッと光がつき、目をゆっくりと開けた。


そこに広がるのは、ペンライトで彩られた客席なんかじゃなく、全面批判で埋め尽くされた客席だった。それも私にじゃない。全部彼らに当てて。


サァと血の気が引いて、頭の中には友達のいった言葉が永遠と響き渡る。


「女子たちが何しでかすか分かんないし」


もし、私のせいで彼らがこんな目に合っていたんだとしたら





女1「そいつと一緒にいたらダメだから早くやめろ!!」




客席から聞こえた、たったひとつの言葉だったのに、次々と上がる声。心配しているようで、遠回しに私に向かって挑発するような発言のようだった。


センラ先生や他の先生が生徒を止めようにももう収まることを知らなくなってしまった事態。


彼らがやめる必要なんてどこにもない。
やめなきゃいけないのは、こんな自体を起こす原因となった




_私だ。





『やめてください!!!彼らがやめる意味なんてないです、私がやめればいいんです!』


う「お前っ…」


『せっかくのライブを壊して楽しいですか?
私にやめてほしいなら直接言ってこればいいのに、こんな弱いものイジメみたいに…。みんなは関係ない!!』


女2「お前みたいな男大好き女が学校にいることすら嫌なんだよ!!
誰も部活に来なくなって、病んで引きこもっとけ!!」





誰かわからない人にこんな意見をぶつけられた気持ちは、悔しくて苦しくて、ぎりぎりと歯を噛みしめる。


ヒラリと一枚の紙が宙に舞い、それを合図とするかのように次々とばら撒かれていく。


足元に落ちてきた一枚を手にとって見てみると、うらた先輩の家から出る姿。

志麻くんに床どんされている姿。

坂田とキスをしている姿。

そして、センラ先生と顔を近づけ合う姿が写真に収められ、1つの紙に載っていた。





先生「センラ先生、これどういうことですか?」

セ「あ、これは、たまたま…」

女1「坂田くんと付き合ってもないのにキスとかひどいし、付き合ってたとしても浮気じゃん!」





何も考えられなくなった。
頭が真っ白になって、焦りからか変な汗が吹き出てくる。

違う。これは友達同士だから何もない…。


本当に何もなかったの?


誰が好きかも決めずに、のうのうと生きていた私が悪いの?


これでセンラ先生がクビになんかなったら…。




『軽音部は終わり…だ』





すべてが遅すぎたんだ。

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タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます!!最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます!すごい嬉しいです!!!ありがとうございます!!この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです! (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は!? (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タシア松 | 作成日時:2020年1月12日 23時

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