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『…はぁ』
友「やっぱかあ…。そうなるとは思ってたよ。」
移動教室で、廊下を歩いているとき、坂田のことやセンラ先生のことを話せば、納得したような声が返ってきて、だから早く決めたほうがいいって言ったじゃん。なんて。
友「それに、今回はその4人だからよかったけど…。女子達が何してかすか分かんないし」
『そうだよね…。』
そう言われて、俯きながら歩いていると、友達の危ない！って声が聞こえ、前を見ようとした瞬間、ドンッと人とぶつかって、頭に激痛が走る。
ゆっくり目を開けると、紫の髪が見えて、血の気の引いた志麻くんの顔が目に入った。
『…いったぁ』
し「ごっ…ごめん！！」
『大丈夫、大丈夫』
まさに床どんとでもいうかのようなこの状況に、周りの目が突き刺さって、痛々しい。
謝りながら、立ち上がって私を起こしてくれる志麻くんはいつもとは何処か違って少し優しかった。
し「ぶ、ブサイクな顔をさらに、ぶさいくにさせるとこやったわ。あっぶねー」
友「ちょ、そんな言い方っ！」
男1「志麻嘘ついてんじゃねーよ、お前いっつもA先輩ばっか言ってんじゃんw」
し「はぁ！？お前ほんま！！」
そんなこと言ってるんだ。とほっこりしながら、彼の顔を見ていると、バチッと視線が交わってすぐにそらされる。
し「勘違いしんといて。先輩のことが好きなわけじゃないから」
『わかってるよ、んふふ、でも嬉し…』
友「A、そろそろチャイムなるよ」
『あっ、ほんと？じゃあ、また後でね志麻くん！』
し「…ん」
男1「あっ、先輩！！こいつ先輩のこと…！！」
し「お前うるさいねん。黙れや」
男1「ちぇ」
教室に向かいながら、頭を触るとポコッと出ていて、たんこぶできたかも。と友達に言えば、マジ?と返ってくる。
出来るだけ平然を装って。
彼の好意に気づいてしまえば、もう頭の中はそればっかりで、なにも考えられなくなる。
…どうか、顔が赤いのだけはバレませんように。
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タシア松(プロフ) - ぽにょさん» ありがとうございます！！最高の褒め言葉です、 (2022年9月25日 20時) (
レス) id: d89a5c0024 (このIDを非表示/違反報告)
ぽにょ - 1話1話見るごとにきゅんきゅんしてもう最高です_:(´ཀ`」 ∠): (2022年8月8日 18時) (レス) @page14 id: b0029b04cd (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» コメントありがとうございます！すごい嬉しいです！！！ありがとうございます！！この作品を好きだと感じてもらえることができてよかったです！ (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - な、な、な、なんだこの……神作者と神作品は！？ (2021年10月26日 2時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - 乘肄さん» 最高のお言葉ありがとうございます!! 完璧にかけたのなら幸いです、これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします (2020年5月19日 22時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2020年1月12日 23時
