6 ページ7
昨日の勉強会は、かなりと言っていいほど印象深く脳に刻まれていた。
『おはよー』
友「おはよ。ねぇ聞いてよ!」
ちょっとご立腹な様子のさとちゃんに、どうしたの?と聞きながら、机の上にかばんを乗せる。
私の席の前の椅子に座って、頬をぷくぅと膨らましてから話し始めた。
友「実は昨日センラくんに怒られたんだよね」
『…え、なんで?』
友「お前ら全然勉強してへんやん…って!」
全然似ていないセンラさんのモノマネをしながらいう彼女。
でも、怒られて当然な内容でこっちが驚きだ。それで、なんでさとちゃんが怒ってるのか。
だってそもそもは、勉強会をする予定で行ったのに、お菓子パーティーみたいになってたんだから。
『うん、それでなんでさとちゃんは怒ってるの?』
友「まぁこの話には続きがあって」
友「もう来んな。って言われたの。意味わかんなくない?」
はぁ、行くんじゃなかった。なんて頬杖をつきながらそう言った。
普段は彼女のノリに合わせて、機嫌とったりしてたけど、もう我慢の限界だ。
「勉強もせーへんやつに来んなってゆって何が悪いねん」
頭上から降ってきた声。
パッと見上げると、黄色の髪がちらついた。
初めて登校してきた人だからっていうのもあるけど、不良という噂が広まってしまった教室には、ピリッとした空気が走った。
う「センラ、そのへんにしとけって」
セ「なんで!?おかしない!?なんで、正しいことゆった俺がキレられなあかんねん」
う「まぁそうだけど、ここ教室だから」
必死にセンラさんを宥めようとするうらたさん。
そして、ギューッとすごい勢いで後ろから抱きつかれた。
ちらっと見えた赤い髪。ふわりと漂うシャンプーの香り。
間違いなく坂田さんだった。
さ「会いたかったー!」
『と、とりあえず離れてください!』
えー、とか言いながらもすんなりと離れてくれる坂田さんをよそ目に未だうらたさんと言い合っているセンラさんの前にたった。
『なんできたんですか?』
セ「…嫌やった?」
『違います!…ただ理由が知りたいだけです』
し「センラがAちゃ((」
セ「志麻くぅん、それ以上ゆったら殴りますよ?」
笑いながらそう言っている彼の目は笑っていなかった。
志麻さんの口を塞いでた手をパッと離したセンラさんは、ポンッと私の頭の上に手をおいてこう言った
セ「Aちゃんがおるから来れたんよ」
ドキッと心臓が跳ねた気がした
421人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです!これからも面白い作品待ってます! (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます!これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:タシア松 | 作成日時:2019年12月21日 19時