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『じゃあ…そろそろ帰りますね』

セ「うん、ありがとう」




ふにゃと優しく微笑んでお礼をいうセンラさんにペコリと一礼して、さとちゃんを迎えに行くために二階へと向かった。


ガチャと扉を開けると、そこに勉強をしていたという痕跡は1ミリもなくて、机の上には、お菓子やらジュースやらゲームやらと小学生の集まりみたいな部屋となっていた



し「おっ、Aちゃん!もう帰るん?」

『あ…はい。ところで勉強は…?』

友「私勉強分かんないの思い出してやめた!」




そうだった。さとちゃんは、基本テストで赤点ギリギリ勢。
そんな彼女に勉強が教えれるわけもない。
なんで、早く気づかなかったんだ、なんて思いながら、帰ろ。と声をかける。



う「あ、送っていこうか?」

『大丈夫です』

友「えぇ、せっかくだし送ってもらおーよ!」

『はぁ、じゃあ、私先に帰るから。送ってもらいな』



そう言うと、わかったー、なんてニコニコしながらうらたさんなどともう一度お話を始める彼女に少し苛立ちを覚えた。

なんのためにここに来たんだ。と思いながら、おじゃましましたー、と声をかけて外に出る



セ「お、やっときた。あれ?お友達は?」

『うらたさんに送ってもらうらしいです』

セ「どしたん?なんでそんな怒ってんの?」



話してみ。なんて優しい声をかけてくれるセンラさんに、さとちゃんのことを話す。

何も言わず、ただウンウンと聞いてくれて、それだけで心がスッと軽くなった気がした。



セ「Aちゃんはええ子やなぁ」

『…へ?』

セ「だって、苛立ちをちゃんと隠してきたんやろ?えらいえらい」



優しく頭を撫でてくれる彼。
そんな彼に不良の面影なんて一切なくて、怖がってた私がバカだったのかな、なんて。



セ「センラやったら意識なくなるまでぶん殴ってたわ」



前言撤回、
意識なくなるまでは可哀想だから、せめて一発にしてあげてぇ、なんて思いながら、センラさんと歩くペースが合うように、早足で歩いた。



セ「あ、ちょっと歩くの早かった?」

『あ…えと…』

セ「遠慮せんと言ってええんよ。」



そう言って、私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる。



『あ、ここで大丈夫です』



駅の前まで送ってもらった私は、ありがとうございます、とお礼を言って、改札まで行こうとしたとき、グッと私の腕を掴んだ彼。



セ「また明日もよろしゅうね」



そうニコリと微笑んでいった彼に、コクリと頷いて、私は改札を通った。

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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです!これからも面白い作品待ってます! (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます!これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タシア松 | 作成日時:2019年12月21日 19時

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