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セ「…なんちゃって!ドキドキしたんちゃう?」


『………好きです』


セ「え?」


『センラくんが好きです。大好きです。ずっとずっと』





自分だって何を言っているかわからなかった。
頭は真っ白になって、ただ言葉が先に先に出ようとして息も頭もなにもかも追いつかない。




セ「あ…えーっと…」





困惑したような声に、我に返ったときには言いたいことをすべて言い切ってしまっていて、全身の血が一点に集中したみたいに顔がアツい。


逃げ出したいのに、まるで椅子に植え付けられたように体が動かなかった。


彼から出る言葉が怖い。
何を言われるかわからない恐怖と、もしかしたら、俺も。と言ってくれると少しの期待。色んな感情がごちゃごちゃに混ざって、今の心境は、どんな言葉でも表すことができない





セ「返事ちょっと待ってもらってもいい?」

『あ、は、はい!!もちろんですっ!』




頬を真っ赤に染めながら、目をそらしてそういう彼に、コクコクッと頷きながら答える。

断られなかったからか、一気に安心感がドッと押し寄せた。身体の力がスーッと抜けて、よかった。と声を漏らす。




セ「断られると思ったん?」


『はい…、前に遠回しに告白してもらったけど、それは前の話だから。って思って』


セ「そーやったなあ。別にそんな昔なわけでもないのに、数十年前の話に感じるわ。
あんときのセンラも告るならちゃんと告らなあかんのに、アホやなあ。」





穏やかな雰囲気が二人の間に流れて、何時間も出会ったときのことや今までの勉強会のこと。たくさんたくさん話した。

気づいたときには、時計の針が6時を指していて、さとちゃんたちを呼びに行こうと階段を登る。




『さとちゃん…って、みんな寝てるじゃん』




扉を開けた先に見えたのは、勉強が疲れたのか、仲良く机に突っ伏して寝ている姿や、ベッドの上に寝転がる姿が目に入った。




セ「よし、センラたちも寝よっか」

『え?』

セ「疲れてるやろ?センラがギューってしたろ!」

『だ、大丈夫です!』




そういって、部屋から出ようとした瞬間、パシッと腕を掴まれて、ぐいっと手を引かれる。
気づいたときには、センラくんの胸の中に収まっていて。

安心感からかゆっくりと瞼が下りていく





セ「返事、ホンマちゃんとするから待っててほしい。ごめん」




眠る寸前に囁かれた言葉にコクリと頷いたのを最後に、私の意識は途切れた

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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです!これからも面白い作品待ってます! (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます!これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします!! (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タシア松 | 作成日時:2019年12月21日 19時

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