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「今のほんま…？」
耳にかかった息に心臓がバクっと飛び跳ねた。
すぐに返す言葉が見当たらず、頭の中は真っ白だ。
坂田さんを無視するような態度をとって、数分。やっと、頭が回ってきて、坂田さんに声をかけることができた。
『聞いてたんですか…。』
さ「聞こえちゃった」
『…あの、よかったら…付き合って』
告白は、坂田さんの声によって遮られた。
さ「僕も好きやで。…でも、あかん。僕らまだ会って２日やから。
お互いなんも知れてへんし。
だから、友達から始めよーや。…な？」
『…わかり…ました。』
お互い好きなのに、ふられた気分だった。
確かに、坂田さんのこと全然知らない。
友達か、と聞かれると、そうだよ。と言えることもできなかった。そんな関係なのに、付き合うなんてステップが早すぎた。
ごめんな、なんて優しく頭を撫でてくれる坂田さんの手が心地よくて、自然と瞼が降りていった。
朝の光がうざったらしく差し込んできて、目が覚める。時計を見ると、午前9時。
そろそろ起きないとな、なんて思いながら、ベッドから体を起こした。
歯磨きや着替えを済ませて、キッチンへと立ち、冷蔵庫を開くとある程度の食品は、揃っている。
家に泊めてもらったし、それなりのお礼はしなきゃ。と思っていたから、朝ごはんを作って、それをお礼にしよう。そう思って、フライパンに火をつけると、ピーンポーンとチャイムが部屋に鳴り響いた。
わたるの家にいるのに、私が出るのは失礼か？なんて思ったけど、起こすよりかは、マシ。と自己解決をして扉を開けた。
セ「うわっ、Aちゃんか。」
『センラ…さん』
セ「そんな気まずそうな顔せんとって。」
『ごめんなさい』
ポンッと私の頭に手を置いて、部屋へと入っていくセンラさんを止める。
わたるに許可無しで入るなんて、だめに決まってるから。
セ「あー、大丈夫やで。センラたちは許されてるから」
『そうなんですか？』
せやでーなんて言いながら、キッチンへといった彼は、材料だけを見て私が作ろうとしている食べ物を当てた。
超能力なのか、とジーッと顔を眺めると、ぷいっと目線をそらされてしまう。
セ「あんま見んとって。」
『え、』
セ「…はぁ、とりあえずこれ。」
渡されたのは、センラさんが着ていた上着。
セ「そんなカッコで男の前フラフラしたあかんよ」
そう言って、両手で私の頬に手を添えた。
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タシア松(プロフ) - 紫苑さん» こちらにもコメントしていただいてホントに感謝しかないです、、。ゆっくり更新ですが、これからもよろしくお願いします (2021年10月26日 6時) (
レス) id: 63758ca099 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑 - ドソキでツボっちゃいましたWとても面白かったです！これからも面白い作品待ってます！ (2021年10月26日 1時) (携帯から) (レス) id: d13b409c87 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - ちょこまみれさん» ありがとうございます！ (2021年1月24日 13時) (レス) id: 2434cd9a85 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこまみれ(プロフ) - 素敵です (2021年1月24日 13時) (レス) id: 53f0e78d36 (このIDを非表示/違反報告)
タシア松(プロフ) - さとうさんさん» ハラハラできるようにかけていたなら良かったです…。少し自信がなかったので、。嬉しい褒め言葉本当にありがとうございます！これからも日々成長していけるよう頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2020年3月29日 12時) (レス) id: 73485a3048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タシア松 | 作成日時：2019年12月21日 19時
