佐伯教授の言うことは ページ4
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そんな訳で東城大と帝華大の合同オペに参加することとなった僕は、帝華大を案内する役目まで賜ってしまい、非常に疲弊している。
けど、それも終わりだ。
この集団を医局へ連れていけば僕のお役目も終了！
世「こちらになります」
見慣れた医局の扉をくぐると、先に戻って仕事をしていたみんなからの視線が集まる。
帝華大の医局員たちはまるで品定めでもするかのように辺りを見渡して、それから先頭の男──確か坂口と言ったか──は卑しい笑みを浮かべた。
坂「それでは荷物を移動させて頂きます」
世「え？」
坂「東城大の皆さんは、あちらで作業を」
坂口さんが指したのは、医局の後方にあるソファとローテーブルが並んだ一角。
おいおい、ちょっと待て、そこで全員作業しろって？
東医1「ふざけたこと言ってんじゃねぇぞ」
坂「ですが…おたくの佐伯教授からは医局を自由に使用する許可を頂いておりますので」
そう言われてしまえば僕たちは黙るしかない。
ここは東城大学医学部付属病院総合外科学教室。
通称、"佐伯外科"。
佐伯教授の言うことは絶対なのだ。
何も言い返されないのをいいことに、帝華大の医局員たちはどこから出したのか、ダンボールにデスク上の荷物をどんどん詰めていく。
どうすることも出来ないまま、僕たちは黙って見てるだけ。
あぁ…もう最悪だ。
引き出しの中まではいじられてないけどデスクの上にだって重要なものは沢山あるだろうに。
……そうだ、高階先生！
先生なら何か言ってくれるんじゃないか。
そう期待して姿を探すけれど。
世「いない……」
何処へ行ってしまったのか。
姿は見えなかった。
もうどう仕様もないのか。
この狭い空間に帝華大の医局員たちと一緒に居なければならないのか。
半ば諦め掛けていたその時、ふと僕には聞きなれた扉の開く音。
これは、間違いなく───。
「………」
やっぱり。仮眠室の扉だ。
扉は完全に開いた状態で、枠にもたれ掛かっているのは渡海先生ではなく北見先生。
世「あ、あの、北見先生…」
マズイ。これは怒らせたかもしれない。
帝華大が大嫌いだと言い切る先生がこの状態を見て何も思わない訳がない。
慌てて声を掛け、事情を説明しようとしたけれど。
「これはどういうことかな」
まさに絶対零度。
冷たく低い声と、鋭い視線が、帝華大の医局員たちを貫いていた。
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霜月(プロフ) - 希央さん» お返事遅くなりましてすみません。コメントありがとうございます！本当にスローペースですが、頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (
レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 美里さん» お返事遅くなりましてすみません。ありがとうございます。これからも皆様に楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 中原三日月さん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりましてすみません。更新、頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 沙月さん» お返事遅くなりましてすみません。そうだったんですね！私も自分の名前に使われている漢字が出てくると驚くのでお気持ちわかります（笑）。これからも更新頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
希央(プロフ) - スローペースでも構いません。ちゃんと読んでいますよ！更新楽しみに待ってます (2019年4月8日 2時) (レス) id: 29de18e512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月 | 作成日時：2018年12月17日 23時
