暴君ぶり ページ12
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刺さるような視線を気にせず名乗った猫ちゃんから征司郎に視線を戻した西崎は、苦虫を噛み潰したような表情だ。
渡「おめでとうございます。西崎"理事長"」
西崎の白衣の襟を掴み前を合わせるように引っ張ると、征司郎はニヤリと笑う。
厭味ったらしいその声と、何も言い返せないでいる西崎に、私は少しだけ気分が良かった。
渡「じゃあ、そういうことなんで」
征司郎は背中を丸めて仮眠室へ消えて行く。
その姿を帝華大の連中と世良くんは呆気にとられたまま視線で追うだけ。
征司郎の暴君ぶりには流石の帝華大も頭が追いつかないようだ。
猫「北見先生」
名前を呼ばれて、仮眠室へ向けていた視線を猫ちゃんに移す。
その顔には、彼女らしくない笑み。
猫「佐伯教授がお呼びです」
「いつの間にお戻りに？」
猫「先程です」
「わかった、行きましょう。世良くんもね」
世「あ、はい」
ホチキス留めされた資料はこのまま持って行って佐伯教授にも目を通してもらおう。
帝華大が作ったものでは信用ならない。
高「ちょっと待てA、まだミーティングは…」
「もう終わったも同然でしょう。それに、征司郎がああ言ってるなら私がこれ以上口出しする必要性は無い」
高「しかし、今後の事だって話し合う必要がある」
珍しく食い下がって来る権の字に、内心ため息をつく。
「悪いけど、今回ばかりは貴方の肩を持つ事はできない」
これが東城大のみでのミーティングであれば、
私だってそれなりに征司郎を何とかしようと手は打つ。
なんなら私が助手に付いて、周りのサポートだってしよう。
でもこれはあくまで"帝華大との合同オペ"だ。
ならば私は征司郎の言うことに従う。
それが一番、私が楽に息できる方法だから。
「ここじゃ息苦しい」
高「……どういう意味なんだ」
「そのまんまだよ。私は帝華大の中では息ができない。医者として生きていけない。」
猫「……先生、そろそろ行きましょう」
頃合いを見計らって私を呼んだ猫ちゃんについて医局を出た。
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お久しぶりです。霜月です。
更新が大変遅くなりまして
申し訳ございません。
気がつけば1ヶ月経っていて
本当に驚きました。
時が経つのは早いですね…。
これからもスローペースですが、
宜しくお願いします。
※誤字訂正しました。
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霜月(プロフ) - 希央さん» お返事遅くなりましてすみません。コメントありがとうございます！本当にスローペースですが、頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (
レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 美里さん» お返事遅くなりましてすみません。ありがとうございます。これからも皆様に楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 中原三日月さん» コメントありがとうございます。お返事遅くなりましてすみません。更新、頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
霜月(プロフ) - 沙月さん» お返事遅くなりましてすみません。そうだったんですね！私も自分の名前に使われている漢字が出てくると驚くのでお気持ちわかります（笑）。これからも更新頑張ります！ (2019年4月21日 23時) (レス) id: 7faa8b6556 (このIDを非表示/違反報告)
希央(プロフ) - スローペースでも構いません。ちゃんと読んでいますよ！更新楽しみに待ってます (2019年4月8日 2時) (レス) id: 29de18e512 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月 | 作成日時：2018年12月17日 23時
