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[外伝]廉の過去 ページ32

俺はシルク…いや、Fischer'sが嫌いだった。

その元となったのは4〜5歳の頃だ
親は2人とも仕事をしていて、転勤族だった。
俺らは親の手伝いをしながら、我慢していたが、それを見兼ねて父ができた時間で
遊びに連れて行ってくれた。
それは、幼かった俺らにとって楽しかった。

…でも、それは一瞬のことだった。

その日は父と俺で遊びに行っていたが、
青信号で渡ったはずが、来ていた車に気づかなかった。

父「危ない!廉!」

そうして父は俺を突き飛ばす様にして庇った。
…即死。
その後母は休みをもらったが、辞めるわけにもが行かず、また転勤族に戻った。
それから、俺は父を失った悲しみを抑え、家族に気丈に振る舞った。
でも、俺には荷が重すぎたんだろうね。
次第に好奇心も抑えて、勉学と運動に励むだけとなった。

好奇心は破滅すると思い続けて。
だから遊ぶ人を嫌っていた。よく遊べるなと。

先生からは心配されたが、実際成績も良かったため、そこまで言えなかった。

そうして続けてきた俺に、救いの手が差し伸びてきた。

その頃には仕事も落ち着き、長い間いれる様になった。

それがシルク。

シルクとは、中3で同じクラスになった。

勉学しかして無かった俺を見てどう思ったかは分からないが、

シ「俺らと遊ぼうぜ!」

そう誘ってくれたのだ。

だが、俺は断った。

 「遊ぶ気は無い。勉強に集中したいから。」

そしたら、

シ「遊ぶのも勉強だぜ?早く遊ぼうぜ!」

と少し強引に遊びに連れて行かされた。

よく考えたら、ここら辺から少しずつ変わって行ったんだろうね。

そうして俺は少しずつだが、シルクと遊ぶ様になり、そして、マサイやンダホ達とも
遊ぶ様になった。
この調子で行けば、元に戻っただろう

だけど、そう簡単に行かなかった。

それは、みんなとおもちゃで遊んでいた時だった。
おもちゃが誤作動を起こして、シルクを怪我させかけたのだ。
それで思い直させた。俺がどうして勉学に努めていたかを。

それから、シルク達とは距離を置く様になった。

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アオバ(プロフ) - リンク貼れないなぁ (2020年2月2日 22時) (レス) id: c3bd3a4549 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - 流石に無いのはもったいないので (2020年1月26日 23時) (レス) id: 1c2aa42d26 (このIDを非表示/違反報告)
カイ - マサイがアキを好き?blきた! (2020年1月26日 22時) (レス) id: 89ba18bb90 (このIDを非表示/違反報告)
カイ - マサイがアキを好き?blきた! (2020年1月26日 22時) (レス) id: 89ba18bb90 (このIDを非表示/違反報告)
アオバ(プロフ) - さーどうでしょうか (2020年1月26日 9時) (レス) id: c3bd3a4549 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオバ | 作成日時:2019年7月27日 1時

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