【Fischer's】これで腐男子とバレないってマジ？ (ページ26)

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廉の本心ページ26

俺らの父親が廉の小学生の頃に死んだのは知っていると思う。

その後、誠兄さん達には明るく接しただろう。

だが、その時抱えた闇は小学生の廉には抱えきれないものだった。

だから。その闇を少しでも軽くする為に、誰かに、誰も知らない誰かに話したいと思ったんだよ。

子供ながらのわがまま。誰も知らない人なんて、誰も居ないのに。

だから、俺が生まれた。もう一人の自分、だなんて、誰も知らない。

そして廉ももう一人の自分なんて知らない。

存在しないはずの存在が生まれたのだから俺の登場は必要不可欠だっただろう。

物凄く簡単に説明させてもらったが、つまり、俺は、廉の闇だ。

中学生の時の事だって、俺が関与したからだ。

それでシルク達にキツくあたったんだよ。
(読者には後に外伝でお話するよ)

その度合いは、マサイの嫌いとは圧倒的に違っていた。

まぁ最後はシルクに説得されて大人しくなった。

俺がこうなってるのもシルクがあいつを説得してくれたお陰。

ってとこかな？

ついでに聞きたい事はあるか？

兄「目的は達成した。だけど、もし聞けるなら聞いてみたい事がある
　少し場違いだけど。」

ふーん？良いよ？

兄「あいつが、腐男子になった理由を知りたい。お前にしか聞けないから。」

確かにね。俺のしたことをあいつは知らないから、会話も分からないしね。

それじゃ答えてやるよ。

腐男子になった理由。それは。

恋愛感情だ。

兄「…は？」

その反応も分かる。俺も一瞬思った

えっとな、シルクが説得してくれたとは言っただろ、その後、

廉はシルクに恋愛感情を抱いたんだよ。

あの状況下にあったあいつを、助けてくれたんだから。

もちろん叶わないだろうと心を押さえた。

その結果シルクのBLを見て落ち着かせてる。

それで、俺が隠した。

シルクが好きだから読んでるんじゃ無くて、

BLが好きで推しがシルクと。

もしその感情に気づいたら、告白するだろうね。

まぁ、あいつを好きな人が居るみたいだが。

どうなるんだろうね。

…そういうことだ。

聞きたい事は聞けただろ。それじゃ

兄「あ！…」

兄は勿論の事口外しなかった。
～～～～～～～～

そして廉は。

「うーん！よく寝た！」

当然。何も知らない。
知っちゃいけない。

その後、楽しんだアキは自分の家に帰って行ったとさ。

　