早く・・・・・・(過去&未来) ページ1
「はーショック過ぎる・・・・・・」
「私も知らなかったわ・・・・・・」
相変わらずのテンションのまま、休み時間は終わりを迎えた。
「はいはーい。ではこれから自己紹介に入ります。」
先生がそう言った。
今から5分ほど前の彼女らならば、「イェーイ」とか言ってクラスを盛り上げ、
楽しくはじめられたはずの自己紹介。
自分で会いに行ったぶん、あの毒舌先輩と学園の救世主が同一人物だったことへのショックが大きい。果たしてこの時間。乗り切ることができるだろうか。
「では、言える人から自己紹介をお願いします」
姉妹に合わないテンションで、先生は話を進める。
「お姉ちゃん。私死にそう・・・・・・」
「これ乗り切ったら終わりだから、がんばろ?」
一番ショックだったのは、未来だ。自分の受けたショックを表に出さないように励ます。
「うぅ・・・・・・」
(がんばれ未来!)
なおも唸り声をあげる未来を心の中でも励ます。
_________唸り声が止まった。
同時に安心して溜め息をつき、目を閉じる。
ガコン
隣で音がした。
おそるおそる目を開き、隣を見てみると・・・・・・
未来が立ち上がっていた。
「えっと・・・自己紹介を、どうぞ」
挙手制なのにいきなり立ち上がった生徒が、先生を動揺させた。
「天ノ川未来です。趣味とか特技とか特にないですがよろしくお願いします」
これ乗り切ったら終わり。つまり、一番早く自己紹介してしまえば、私がすべきこともいち早く終わるということだ。
とにかく早く終わりたい。その一心で、本当は特技とかあるのに省いた。
「は、はい未来さん。ありがとうございました」
他にない始まり方で、2年生の自己紹介が始まった。
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周(プロフ) - 終わりました (2017年1月1日 23時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
周(プロフ) - 更新します (2017年1月1日 17時) (レス) id: f9682346d9 (このIDを非表示/違反報告)
チェス盤(プロフ) - 更新しましたー (2016年12月23日 13時) (レス) id: e293136629 (このIDを非表示/違反報告)
チェス盤(プロフ) - 更新します (2016年12月23日 13時) (レス) id: e293136629 (このIDを非表示/違反報告)
歌菜子 - 終わりました (2016年12月21日 20時) (レス) id: beed06bc94 (このIDを非表示/違反報告)
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