*天月:気付いて ページ15
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訳が分からずお兄ちゃんを見つめる私。
お、これも美味いなんてさっきとは違う生チョコを口に運ぶお兄ちゃん。
「待って何それ、どういうこと。」
「…そういうことじゃねぇの?」
「…は?」
何、にやにやしながらチョコ食べてんだコイツ。
「だから、あれじゃねぇの?」
「ん?」
「お前のチョコが欲しいんじゃねぇの?」
「…は?」
…毎年、チョコくれって言われるけど、もらったチョコは私にくれる。
居てもたってもいられなくて、近所の天月の家のインターホンを押した。
「…何。」
「…なんで、毎年チョコくれるのに、私にはチョコ頂戴って言うの。」
「…気付いた?」
楽しそうに笑う天月に、思わず目をそらした。
「Aが言いたいことであってるよ。」
「…何それ、言ってよ。」
「言っても信じないでしょ?」
「…ばか。」
にこにこ笑いっぱなし。
…あぁもうほんと、敵わない。
「そういうことだから、来年は頂戴ね?」
「…来年でいいの?」
最初から最後まで主導権握られてたまるか。
「ホワイトデー、楽しみにしてていいの?」
「…いいよ。」
今まで以上のもの、作って、赤いリボンでラッピングして、渡してあげる。
「楽しみに、してる。」
毎年、お前のチョコを楽しみにしてたんだよ。
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蒼(プロフ) - ラピさん» ありがとうございます!!そう言っていただけると嬉しいです!ぜひ好みの方と結婚してください (2020年2月15日 17時) (レス) id: 3d4b7a17af (このIDを非表示/違反報告)
ラピ - ぬああああああああああ!!全部好みです付き合ってくだs(((殴じゃあ結婚してくだs(((殴 (2020年2月15日 13時) (レス) id: ff84c9d995 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2020年2月14日 21時