＊ ページ19
…
「あっ、んっ、！っ、これ奥あたる…っ！」
下から突きあげると、ひかるも負けじと腰を振って
心も身体も汗だくだった。
「奥好きだろ？」
「っ、んーっ！っ、好き…っ…気持ちい…っ！」
「もっと？」
「あんっ、！もっとっ…！」
「んッ、…」
「あっ、ダメ、っ、あっ！出ちゃぅ…っ！」
ひかるのカラダが限界まで縮こまり、温かい液体が
腹を伝った。ぐったり、体重を預けてきたひかるを
抱っこして、休憩がてらユルユル、と抜き差しする。
あいまに、思い出したような可愛らしいキスもした。
「好きな人とするって、気持ちーねっ…」
採れたてのフルーツみたいな笑顔で、ひかるが言う。
ひかるが身も心も繋げたのは俺が初めてだと思うと、
世界中の男に勝ったような気がして、うれしかった。
「俺もおんなじこと思ってた」
相槌を打つように自然とでた言葉。
ひかるは鍋が吹き零れるように顔いっぱいに笑って、
愛おしそうに鼻先をこすり合わせてくる。
俺もつられて、小っ恥ずかしくなるくらいニコニコ
笑った。
「まだいけそ？」
「……うんっ」
乱れたシーツにもう一度沈める。
ひかるはくったくたに煮込んだリンゴみたいな顔で
キスをせがんだ。
キスをすると、ナカが絞るように狭くなって、俺は
なんだかあわてて腰を振る。
「あーやべぇ、出そう…っ」
「っ、ナカに出して…っ」
ひかるの綺麗な顔が苦しそうに歪む。
俺はなけなしの理性も使い切ってしまって、本能の
まま腰を振った。
「あっ、やぶ、それダメ…っ、あぁっっ！！」
「っ、ひかる…っ」
溜まりに溜まったモノをナカに注いだ。
ひかるはうつろながもウットリ、と下唇を舐めたり、
唾をごくんと飲み込んだりして、ずいぶん満足気だ。
これじゃあ、ひかるが俺のものになったのか、俺が
ひかるのものになったのか、わかったもんじゃない
と、短いため息を吐いて、
まぁ、それもありかと、思いっきり寝転んだ。
*.+ﾟ
「やぶはベッドでもスパルタだね」
「……優しくしたつもりだけど…」
ひかるは寝転んだ俺の胸板に、ちょこん、とあごを
乗せて言った。
撫でつけた栗色の髪は、汗でほんのりと湿っている。
ひかるはひとしきりくすぐったそうに喉を鳴らして、
すりすり、と俺の首筋に甘えた。
「……おれの監督♡」
本業は物書きだけどな、と、訂正する暇も惜しんで
熱いカラダをキツく抱きしめる。
ひどい公私混同だって批判されても言い訳はしない。
今は仕事も、プライベートも、ひかるでいっぱいだ。
…
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しょこる(プロフ) - しろくまさん» ありがとうございます★ダイヤモンドのように硬くて誰にも壊せない絆を描けて満足です^^次のステージにすすんだ２人に幸あれ☆彡 (2020年6月17日 17時) (
レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 完結、おめでとうございます。キュンキュン、ハラハラ、不器用な2人のキラキラ光る恋に魅了されました。ダイヤモンドにも負けない輝きを放つ２人の人生に全力で拍手を送ります！素敵なお話をありがとうございました。 (2020年6月11日 21時) (レス) id: 690493538b (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - しろくまさん» ダイヤモンドは綺麗なだけじゃなくて、外から簡単に傷つけることができない硬さも魅力ですからね＊残り数ページ、ふたりのキラキラの行方を見届けてください(-人-) (2020年4月28日 14時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - か弱そうに見えて、その実ダイヤモンドのように硬質な輝きを放つひかちゃんに心奪われます。どうかこの二人がきらめく舞台を続けていけますように…！！ (2020年4月5日 20時) (レス) id: 690493538b (このIDを非表示/違反報告)
しょこる(プロフ) - きょーかさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます＊お話も佳境に入ってきたのでどんどん書き進めていきます^^ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 93d8c8f749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょこる
| 作成日時：2019年7月27日 22時
