英雄129 ページ50
緑谷の滲んだ目に映るのは
夕日を背にしたAの姿
地面にはシミが1つ、また1つと出来ていく
緑谷に心配を、不安をまたかかせたんだろうなとAは思った
いつしか緑谷はAが消えてしまいそうだと幾度と思っており、それをAは知っていた
今回、目の前であんな出来事が起きて現実になってしまうのではと思わせてしまったAは溢れる涙を拭う緑谷を眺める
入学前と変わったところはたくさんあるのに、こうやって泣くところや誰かのためにと考えるところは変わらないなと見ていた
だからこそ、言った
｢……僕を、“たすけよう”と思わないで｣
緑谷｢…な…に、言って…｣
｢…もし君が僕を見て救おうと、助けようとしているならば“やめた方がいい”
今回こうなったのは僕の弱さが原因で、何ひとつ君のせいじゃない
全て僕の過ちで、愚かさで、昔のことだ…
今、君がすべきことはこれじゃない｣
Aはいつもの如く光のない目で
何もない表情で緑谷に言い放った
緑谷｢ッ！！そんなこと言うなよｯ！！！｣
緑谷はそれにカッとなり勢いよくAの両肩に掴みかかった
緑谷｢そんなことっ！言わないでよｯ……！｣
｢………｣
Aの緑色のセーターをしわくちゃになるくらいに力強く掴む緑谷を、シミが出来続ける地面を、Aはただひたすらに見ているだけだった
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あんず飴山手線(プロフ) - 香澄さん» 申し訳ありません！今しばらくお待ちください; (2018年10月22日 22時) (
レス) id: 0f9dae75a4 (このIDを非表示/違反報告)
香澄(プロフ) - 続きわまだでしょうか？ (2018年10月22日 14時) (レス) id: c9e1d3609d (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉(プロフ) - あんず飴山手線さん» くっ……【一人を犠牲に未来を取るか未来を犠牲に一人を助けるか】…私は、どちらも助けたかった…ｯ (2018年10月1日 14時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴山手線(プロフ) - 二階堂嗹哉さん» 間違いなくあの人です！もうどうする事もできないのでしょうかね… (2018年9月30日 23時) (レス) id: 0f9dae75a4 (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉(プロフ) - 男で白衣、ポニテ…はい！あの御方ですね！！守りたかったあの笑顔…！！！ (2018年9月30日 19時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんず飴山手線 | 作成日時：2018年6月20日 22時
