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『電気信号?電気の神様っ?えっ!?そんなジャンルにも神様っているの??』

タマさんが赤いおもちを引っ張りながらお目目パチクリ。ミヤタさんやヨコオさんたちもへぇ〜っとびっくり。

『電気通信やら電波通信をするには電気信号に1度変換するのだと神様が仰っていたねぇ。私にはさっぱり仕組みが分からなかったが……音は【波】を作り出すからその【波】を信号として送れるのだそうだ。』


……あ、また【波】のお話!
【波】ってそんなに大事なんだね〜??


『…電気の神様はね、元々農耕に関わる雷の神様だったのだが、近代になり電気の需要が増すので担当になってほしいと人間に見込まれてお社をまた持つようになり、今では引っ張りだこに信仰の力を集めているのだよ。
電気に関わる人々からの信仰心は電気に関わる神様としての力を育てていくし、元々好奇心旺盛な上に今やすっかりご自分でも興味をお持ちだから、最新の技術にもお詳しくてね。

またお話を聞きに行かないと…まだ楽しそうに次から次へと専門用語のお話が続きそうだったから、時間がないのでと要点だけで失礼してきてしまった。』


『インターネットもそういや昔は電話回線だったなぁ。』

赤い着ぐるみを脱がしてもらったキタヤマさんが、次は青いおもちを脱がしに掛かってるタマさんをお手伝いしながら呟いた。
ミヤタさんとヨコオさんは、ヨシヤマさんを両端から抱き起こしそれに答える。

『北やん、よく憶えてんな!俺が使い始めた頃はもう無線だったわ。…もうさ、昭和の記憶で北やんの頭パンパンじゃない?』
『いやいや、ミヤっちとそんなに年齢変わんねーかんな?!親が電話回線繋げて使ってたからさぁ。その間電話できなかったりしたのよ。』


トシコさんが溜め息をつく。

『これまでにも電波通信は行われていたが、今は人間が1人でたくさんの電波通信を使える時代だからね。神様もそこに異変を感じてはいてもなかなか追及できないと仰っていたよ。』

『無線になってからスマートフォンやらノートパソコンやらタブレットやらインターネットするのが当たり前になって…しょりゃ通信全てを見守るにょは至難の技かも。でも、その携帯に送られてくるメッセージを辿れば…。』

ヨコオさんにトシコさんが頷いた。


『そう。さっきあちらで神様と試してみた。少しだけ覗けたよ。
…あちらが己の場所まで門戸を開く瞬間。その機会を捉えるのだ。

ただし、かなり強い瘴気だ。みんな自分を忘れてはいけないよ?』

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作者名:みあん | 作成日時:2022年8月6日 0時

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