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高峯
「…あ！こっちこそすみませ…」
「なんか顔赤いですね…念の為、保健室行きましょう？」
遅れて口を開いた瞬間、花城先輩は俺のおでこに自分のおでこをくっつけた。
え、今何が起きてるの？これは夢？
守沢
「そうだな、顔真っ赤だし先生に診てもらった方がいいぞ！」
深海
「むりは『きんもつ』ですよ〜」
「私が責任を持って保健室まで連れていくので任せてください！」
南雲
「翠くん！お大事に！」
仙石
「しっかり休むでござるよー！」
何故かメンバー全員にお見送りされる俺。
花城先輩は「行きましょう」と自然に俺の手を握り、保健室へと向かおうとする。
高峯
「えっと、あの…すみません。なんか付き添わせちゃって…」
「いえ、気にしないでください！今朝のこと、ずっと気になってて…」
高峯
「俺よりも花城さんは大丈夫ですか？結構強く当たっちゃったのに、あの時心配もせずに去っちゃって…」
「私はこの通り元気なので、なんの心配もいりませんよ！」
ようやく保健室に到着し、花城先輩がガラッと扉を開ける。
「佐賀美のおじさん、いますかー？」
佐賀美
「学校では先生って呼べって言ったろ〜？蒼」
高峯
「え、おじさん…？」
「そう！佐賀美先生は私の叔父にあたるひとでね、転校してきたのもおじさんが居たからなんだ」
高峯
「へぇ、そうだったんすね…」
佐賀美
「…で、お前ら仲良く手繋いでるけど付き合ってんの？」
高峯
「はっ…いや！付き合ってないですけど…っ！」
佐賀美
「はは、慌てすぎて口ぱくぱくしてるぞ〜」
からかう佐賀美先生にぼっと顔が熱くなる。
隣の花城先輩はふふっと天使のような微笑み俺の顔をチラッと見てくる。
あ〜だめだ、恥ずかし過ぎて顔隠したい。
なんなんださっきからずっと胸の鼓動が鳴り止まない…
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作者名：あねもね | 作成日時：2021年1月19日 19時
