巴日和と付き合ってみた。 (ページ2)

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＿＿次は、7階です

ふう、着いた着いた。
レッスンルームだよね、ここかな。

ガチャ…
『し、失礼します…』

「おや…来てくれたみた「わー！本当に来てくれたんだねっ！感謝感激雨霰っ☆」

『うわっ…！』

扉を開けた瞬間、巴さんに勢いよく抱きつかれる。
髪をわしゃわしゃっとやられて何が何だか良く分からない。

乱「日和くん、突然抱きつかれて驚いてしまっているよ。
初対面なんだからまずは自己紹介からじゃないかい？
私は秀越学園の乱凪砂。よろしくね。」

巴「やっとお話できると思うと嬉しくてつい♪
さてさて自己紹介だねっ、ぼくは巴日和だねっ☆
ほんと今日は君に会えて、良い日和……☆」

「そんな、自己紹介なんて…Edenのお二方はもちろん存じてます。
私は2年の花村です。それであの…この手紙くれたの巴さんですよね？」

巴「そーそー！いきなりお手紙なんて奥手な誘い方でごめんね？
本当は2年生の教室に乗り込んで、この巴日和が直々にご挨拶しようと思ったんだけど
あまり目立つ行為をすると面倒だからね。」

乱「いきなり呼び出して驚いたよね。今日は日和くんから頼みがあるみたいなんだ。
聞いてくれるかい？」

『頼み…ですか？私にできることでしたら…』

巴「花村さん、今ここで歌を披露してほしいんだ。」

『うっ、へ…う、歌ですか？』

巴「雛ちゃん、先週歌のレッスンしてたよね？」

先週……あぁ、選考会が近いから先生にお願いしてレッスンしてもらった日。
でもなんで巴さんが知ってるのかな。

巴「その日、レッスンルームの前を通りかかってね。
君の歌声が耳に入ってきて…それは凄く優しくて美しくて感銘を受けちゃってね。
もう一度、真正面から聞いてみたいって思ったんだ。」

乱「日和くんが物凄いテンションで君のことを知らせにきてね。
それはもう聞いたのことのない、心に響く歌声だったと目をキラキラ輝かせていて…
ここまで日和くんを感動させる歌声の持ち主はどんな子だろうと
私も気になって今日を楽しみにしていたんだ。」

『そんな煽(おだ)てないでくださいっ！
でも、実力あるEdenのお二人に聴いて貰えるなら光栄です。
ぜひ聞いていただけますか？』

巴「ありがとう！光栄だなんて嬉しいねっ。ぜひ、ぼくたちの前でその美声を響かせてほしいね！」

『音声プレーヤーにその日歌った曲が入ってるので、スピーカーに繋げますね…』

巴「準備はいいかい？じゃあいくよ…3・2・1」

＿＿ｶﾁｯ

～～～♪