72話【革命の時間】 ページ42
その後、ちょっと片方が忍び笑い、片方がたしなめるように眉をひそめる。
それを何度も繰り返している。簡単な作戦会議でもしているのだろうか…
でもどんなことを話してるかは私にはわからない。
口も全然動いていなければ、声は多分囁くぐらいの大きさだ。
今までの零さん達の話は軽くマイクが拾っているし、口も動いているからわかった。
けれどあの双子のようになっていると、もはや双子の関連の都市伝説の1つのテレパシーのようだ
そう思っていると同じタイミングで停止し、そして恭しく同じ角度で頭をさげた。
ひなた「お待たせしました！本日の主役の登場です〜！」
ゆうた「謎と神秘に包まれた新進気鋭のアイドル集団！超新星！夢ノ咲学院の革命児たち！『Trickstar』の入場です〜☆」
そしてまた同じタイミングで顔をあげ、やや演技過剰に、それは本物の道化師のように後ろ向きに下がっていく。
お客さん達にとびっきり笑顔を振りまきつつ、テンポ良く手を叩き囃し立てながら。
それを見た観客たちも同じように手を叩く。もちろんこっそり私も小さく同じように叩く。
そしてさらに熱気が高まっていく。暑く、暑く、汗が出てくるくらいに。
ひなた「これを見逃す手はないですよ〜、席を立てずにそのまま見守っててくださいね！奇跡が起きるその瞬間を、新たな時代の幕開けを〜♪」
ゆうた「ようこそ綺羅星たち！栄光のステージへ☆」
ひなた「頑張ってね、『Trickstar』のお兄さん達♪」
??「うむ」
そしてその声に応えたのは冷たい声音。けれど絶対零度の冷たさではない。
その胸にはとても熱い、まるで触れれば一瞬で火傷してしまうくらいの熱を持っている。
そんな熱い魂を持った氷のような少年が舞台が現れた。
『Trickstar』のまとめ役であり、2-Aの委員長＿＿＿氷鷹北斗さんだ。
北斗「最善を尽くそう。協力に感謝する、『2wink』」
その身にまとうのはチェックに星の飾りがきらめく、青い『Trickstar』の専用衣装だ。
舞台袖から一歩ずつ踏み出していく。一歩ずつ、正確で、同じ歩幅で。
そして立ち止まり、観客の方を向き直る。真っ直ぐに。
それはまるで観客の心臓を狙い銃弾を放ったように。
でも表情がやはり固い。あの双子の訓練は積んだが、少しだけ緊張しているのか。
ひなた「ほらほら、また表情がカチンコチンになってるよ〜？笑って笑って♪」
ゆうた「特訓を思い出して！舞台はあっためといたから、この熱を逃がさないようにしてね〜☆」
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涙姫(プロフ) - ねこみみさん» ありがとうございます！これからも頑張りますので、応援していただけたらありがたいです！ (2018年4月29日 13時) (
レス) id: 1f743f256a (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 続きが気になります！面白いです！o(^▽^)o (2018年4月6日 17時) (レス) id: c869ec7dba (このIDを非表示/違反報告)
涙姫(プロフ) - かりぶのおう。さん» こちらこそよろしくお願いします。ちなみにユザネは「ロジック」、ランクは「S3」、アイコンとプレイキャラは「マルコス’５５」です！ (2018年2月8日 13時) (レス) id: 71de6c3e2a (このIDを非表示/違反報告)
涙歌(プロフ) - 悪魔さん» コメントありがとうございます！2winkPなんですね！小説を読んでそう思って頂けたなら恐悦至極でございます。確かに私もライブ行きたいですw (2017年8月25日 12時) (レス) id: 400ba32194 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔(プロフ) - 2winkPなので何十分も葵兄弟のセリフを見て今どういう動きをしてるのかシュミレーションしています。やばいやつっすよねすみません。すごくライブに行きたくなります (2017年8月24日 23時) (レス) id: 11d1dc300c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙姫 | 作成日時：2017年1月9日 22時
