67話【ドリフェスの時間】 ページ36
私も今の学院の現状に満足はしていない。
けれどこの現状を作り出したのは私の兄様…天祥院英智だ。
私にとって、この問題は複雑なものなのだ。
でも輝こうとしている、変えようとしている、それを知り、放っておけるわけがない。
『手伝いたい』、そうはっきり思ったのだ。
しかし私は中学生。まず舞台には立てない。
手伝える事は限られている。でも手伝いたい。
そこで、作戦を考える事にした。私は兄様同様策略家らしいからね。
でもさすがに兄様には及ばない。けれど考えて、役に立ちたかった。
すると零さんも一緒に考えてくれた。「一人よりも二人の方が良いじゃろう?」って
…とても嬉しかった。
零さんが手伝ってくれたというだけではなく、協力者がいるというのはとても心強かった
そして零さんにアドバイスをもらい、成功率の高い作戦が組み上げられた。
そして今、それが実行されている…それが…
……とても楽しい。
多分、皆さんの役に立てたから。覚醒に貢献できたから。
自分の計画が目を前で起きてるから。
…蓮巳さん、この作戦の結末に気付いたみたいだ。顔が青くなった。
零「どうやら気付いたようじゃの。くくく……だが、もう遅い。幕は開いた、新しい時代の産声が聞こえようとしておる。もはや、誰にも止める事はできんよ」
もう残り時間はわずか、気付いた時にはもう手遅れだ。
零「我らの演目は間もなく規定の時間を消費しきって、終了する。『前座』の芝居はお終いじゃ、こっからが本番じゃよ〜」
敬人「くそっ、謀ったな朔間!古狸め、これが貴様の策か!」
零「我輩の策ではない。我輩はただアドバイスをしただけじゃよ。くくく…」
敬人「何…?貴様の策ではない…?どういうことだ」
零「さぁ、どういう事じゃろうな♪にしても………クソ真面目な眼鏡君にはちと難しかったようじゃが、もっと早く気付くべきじゃったのう。ぬるま湯に浸かり過ぎて、ふやけてしまったかのう?こういう邪道・外道なやりくちは、我ら『三奇人』の真骨頂じゃ。たっぷり、堪能したかのう?懐かしかったじゃろう、我輩も若返った心地じゃよ」
…そして零さんがこっちを向いて微笑んだ。
零「Aちゃんのおかげじゃ。ありがとう」
…そんな声が聞こえたような気がした。
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私学合格しました!次は公立の特色選抜、頑張ってきます!
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涙姫(プロフ) - ねこみみさん» ありがとうございます!これからも頑張りますので、応援していただけたらありがたいです! (2018年4月29日 13時) (レス) id: 1f743f256a (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 続きが気になります!面白いです!o(^▽^)o (2018年4月6日 17時) (レス) id: c869ec7dba (このIDを非表示/違反報告)
涙姫(プロフ) - かりぶのおう。さん» こちらこそよろしくお願いします。ちなみにユザネは「ロジック」、ランクは「S3」、アイコンとプレイキャラは「マルコス’55」です! (2018年2月8日 13時) (レス) id: 71de6c3e2a (このIDを非表示/違反報告)
涙歌(プロフ) - 悪魔さん» コメントありがとうございます!2winkPなんですね!小説を読んでそう思って頂けたなら恐悦至極でございます。確かに私もライブ行きたいですw (2017年8月25日 12時) (レス) id: 400ba32194 (このIDを非表示/違反報告)
悪魔(プロフ) - 2winkPなので何十分も葵兄弟のセリフを見て今どういう動きをしてるのかシュミレーションしています。やばいやつっすよねすみません。すごくライブに行きたくなります (2017年8月24日 23時) (レス) id: 11d1dc300c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涙姫 | 作成日時:2017年1月9日 22時