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次の日、私は1人で初詣に来ていた。


「見えるー?」

『うん、見えるよ。』


胸ポケットに入れたスマホでビデオ通話して、リモートで彼も一緒に初詣だ。


「あ、順番次だ。」


2人分のお賽銭を投げて、鈴を鳴らして、神様にお祈りをする。

今年も2人で笑っていられますように、と。


「……終わった?」

『ん、終わった。』


やっぱりお正月は稼ぎどきなのか、少しだが出店が出ている。


「気になるやつはある?お土産に買っていくよ。」

『御守りはいいの?』


そう言えば、お守りは買ってなかったな。


「んー、拓哉は欲しい?」

『いや、特に。』

「じゃあ私もいいや。それよりアレ、美味しそうじゃない?イカ焼き!」

『確かに。』


拓哉の賛同も得られたので、これまた2人分を買って帰る。

近くの神社なので、10分もすれば帰りつく。


「ただいまぁー。あぁー、寒かったぁ〜。」

「おかえり。」


家の中はとっても暖かくて、それだけで幸せな気持ちになる。

イカ焼きをお皿に移してラップして、軽くあっためてから2人で頬張る。


「んふふ、美味しい。」

「そうだね。あ、ここついてる。」


指でタレをすくい取ってから舐める姿がなんだか色っぽくて照れてしまう。


「ありがとう……。」

「ふっ、どういたしまして。……ねぇ。」

「ん?」


早々に食べ終わった彼は串を皿においてこちらを見た。


「来年は、寒くないように二人で行こうか。」

「っうん!!」


拓哉の提案に、二つ返事で了承する。

来年はきっと、もっと楽しい初詣になりそうだ。

虹がかかるまでーsgー→←リモート参拝ーkwmrー



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設定タグ:QuizKnock , QK , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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辰海恋歌(プロフ) - あすさん» 早速読んでいただきありがとうございます。この後どうなるかも一応考えてはいますが、次回の短編集のテーマとは少し合わないと思うのですぐに公開、という訳ではありませんが、必ずあす様の目に留まる形に致しますのでしばらくお待ちください。よろしくお願いします。 (2021年11月5日 0時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 辰海恋歌さん» 早速続き拝見しました!fkrさんが詰め寄る感じいいですね!続編?半年後fkrさんとどうなっているのか気になります! (2021年11月4日 22時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - あすさん» こんばんは!そういって頂けてとても嬉しいです!最後まで気に入って頂けますと幸いです。 (2021年11月4日 20時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - こんばんは!結ばれる悲劇、終わらない悲劇を読んで切なくもありますがとても気に入りました!続きが気になります… (2021年11月3日 22時) (レス) id: 14b7e1c0b8 (このIDを非表示/違反報告)
辰海恋歌(プロフ) - あすさん» いえいえ!気に入っていただけて良かったです!! (2021年7月17日 23時) (レス) id: e014f887e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:辰海恋歌 | 作成日時:2021年5月19日 16時

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