Do you think about me ___ ？

. ページ14

.




斎「立花、起こして？」



両手を前にぶらん、と出すと、せーのっ、といって引っ張られる両手。





斎「最後はさ、俺に思いっきりぎゅ〜、って抱きついてほしいな〜」





そう言って立花を見上げると、かなり驚いてる様子だった。





立「だ、抱きつくっ..... ！？」






斎「うん。ほら、はやく〜」






言ってしまった言葉はもう引き返せないから、両手を広げて、立花を待つ。





立「えっと、.... じゃ、じゃあ... 」







少しずつ立花との距離が近くなって、ぎゅっ、と背中に手を回された。






まだ足りなくて、自分の手を立花の背中に回して、更にぎゅっと強く抱きついた。






立「さ、斎藤っ、恥ずかしいって.... 」






距離もなく密着してるから、まあ、恥ずかしいのかもしれない。








だから、しばらくして背中に回していた腕を緩めた。







斎「立花、ありがと。」






立「いや、私は何も、.... 」





斎「あと、熱、心配してくれてありがとう。今度、一緒にご飯食べよ？」





立「うん....！身体、大事にしてね？体調、気をつけて....」





斎「うん、ありがとう。」









＊




実はさ、抱きしめてって言ったとき、体調はかなり回復してた。





だから、これは熱のせいじゃない。









抱きしめられたとき、かなりドキドキしていたのは、秘密。







＊＊


甘える斎藤くん、難しいですね...
かなり最後の方おかしいかもしれません( ; ; )

小説『好き』の番外編→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す