. ページ12
立花 side
あれ〜〜、、
斎藤、遅くない？？
立「もう8時過ぎちゃったよ...」
家に帰ってからもう既に2時間以上は経ってる。
なんかあったのかな、そう思って斎藤の号室まで行くことにした。
.
.
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
立「...... 」
インターホンを鳴らして、しばらく待ってみても何も起こらない。
おかしいな〜。
試しにドアノブを回してみると、
立「あいてる、...... 」
無防備にも鍵は開いていて、勝手ながら部屋に上がらせてもらった。
立「斎藤ー？いるーー？？」
電気はついているのに、返事も姿もなくて、不安になる。
立「さいと..... 、__________ 」
名前をまた呼びかけたとき、ベッドで眠りこんでいる斎藤を見つけた。
近づくにつれて、斎藤の顔は赤く、息が苦しそうなのがわかった。
立「斎藤、、！！！？」
慌てて駆け寄り、前髪を上げて手を額に乗せた。
触れただけでも分かる、かなり熱くなっていること。
熱、出ちゃったんだ、.....
私は急いで斎藤のタオルを借りて、水に濡らした。
斎藤は仰向けではなくうつ伏せで寝ていたから、ゆっくり体制を仰向けに変える。
立「すごい汗、..... 」
苦しそうな斎藤を見て、心がギュウ、っと締め付けられる。
タオルで少し汗をふき、額にのせた。
立「大丈夫かな.... 」
心配で斎藤の側でじっとしていると、斎藤の目が開いた。
斎「んん、.... た、立花？」
目の前にいる私に気づき、斎藤が目を見開いた。
立「斎藤、熱出てたよ、.... ？もしかして、今日ずっと気分悪かった？」
斎「..... 実は、朝気分悪くて熱測ったら微熱で。でも、せっかく約束してたし、..と思ったんだけど.... 」
目を伏せながらごめん、と呟いた斎藤に自分の中で罪悪感が募る。
立「そんなの、私のセリフだよ。
.... 勝手に自分だけ舞い上がっちゃって、斎藤の様子に気づけなかったんだもん.... 」
なんで、斎藤が気分悪そうだったの気づかなかったの、私。
バツが悪くて、俯いていると、
斎「立花。」
名前を呼ばれて、おそるおそる視線を上げた。
斎「ね、もうやめよ？？そんなこと言うの。」
立「へ？」
すると斎藤の手が伸びて、
人差し指で唇をおさえられた。
斎「ふふ、お口チャック。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみ - 更新ありがとうございます。もう1年経つけど、ドラマもこちらの小説も何度も見返していました。あすさんのペースで無理せず、また更新されるのを楽しみにしています。 (2020年5月29日 4時) (
レス) id: 1bfc84f452 (このIDを非表示/違反報告)
orika - 更新、うれしいです。すごく大好きなお話で、毎回読み返してはキュンキュンしていました。ゆっくりで良いので、また続きを楽しみにしています。 (2020年4月19日 20時) (レス) id: a1744a3952 (このIDを非表示/違反報告)
みず - 更新、待ってましたぁぁぁ！！！私の癒しが復活すると思うと、嬉しくてたまりませんっ！文章短くてもいいのでリクの分見たいです。楽しみに待ってます！ (2020年4月8日 12時) (レス) id: 33435e1656 (このIDを非表示/違反報告)
Orika - 勉強がんばってくださいね。それまで、気長に待っています。(^o^) (2019年8月20日 23時) (レス) id: e81accf21d (このIDを非表示/違反報告)
Orika - はじめまして。とっても大好きな作品で、すごく読むのを楽しみにしてます。早く続きがみたいです。ハッピーエンドの二人がみたいです。これからも、楽しみに読ませてください。 (2019年8月19日 5時) (レス) id: e81accf21d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あす | 作成日時：2019年6月16日 7時
