マーリンさんが、助けてあげよう (ページ7)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:33,704 hit

王の話が五つページ7

『……さ、マイロード。
私たちにここの案内をしてくれるかな？
なにせ、まだ来たばかりで何処に何があるか分からないからね』

審「！あ、うん。もちろん！」

よかったよかった。嫌ね、私がこう発言するまで少しマイロードの表情が暗かったからね。
少しでも笑ってくれてよかったよ。

プ「マスター。暗い顔はしないで欲しい。
君がそんな顔をしていたら、僕まで辛くなってしまうよ」

審「あ、ありがとう。セイバー」

プ「今は他に誰も居ないから、さっきの…えっと。プロトリア？だったかな。
その呼び方で構わないよ」

審「！うん」

『じゃあ私もプロトリアと呼ぼうかな！』

プ「…なんだろう、彼方のマーリンだと分かっていても、君にそう呼ばれると違和感があるな」

『おや、そうかい？』

私としては、プロトリアやプーサーの方が呼びやすいのだけど。

『なら仕方ない。アーサーのままでいこう。
君は…ジャックちゃん、と呼んでいいかな？』

ジ「？うん！いいよ。花のおにーさん(((にこ」

はい可愛い。←

審「くっ…、ここが楽園か…。←

…じゃなくて、あのじゃあ案内するね(((にこ」

そう言い、マイロードはこの本丸を案内してくれた。

風呂場や庭、大広間等々…。
ああ、畑もあったっけ。
何処にも、必ず刀剣男子が居たよ。
皆、私たちを物珍しそうに見ていた。まぁ、雰囲気が異様だしね。
中には警戒心をバリバリに出してくる人も居たけど。まぁそこは気にしない気にしない。

…ただ、気になったのが。

『………なんだか、臭いね。ここ』

審「え、嘘！いつもみんなが掃除してくれてるけど…」

『ああ、物理的じゃなくてね。
なんと言えばいいかな…、霊力的にね。
随分と気持ちの悪い霊力があるみたいだ。
思わず一目も気にせず吐.きそうだよ』

審「あ…。…そ、それ、多分。見習いの、だと思う。
見習いの霊力は、皆も最初に会った時、嫌だとか同じ場所には居たくない、とか言ってたし…」

プ「気持ちは分かるけど、女性に凄い言い方だな…」

『アーサーは優しすぎるんだよ。ね、ジャックちゃん』

ジ「んー…？…おかあさん。
私この匂い嫌.いー」

そう言いジャックちゃんがマイロードにぎゅ、と抱きつく。
わぁ、羨ましい。←

審「え、えっと…！もうちょっと！もうちょっとで俺の部屋に着くから。
それまで我慢して、ね？」

ジ「……うん」

本当、彼らは趣味が悪いな。
マイロードの方が、絶対にいいよ。本当。