Slave ~スレイブ~

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『んっ……』




裸で寝てる女を横目に学校の支度をする。
高校は割と真面目な進学校で
こんなのバレたら俺は退学だと思う。



｢お姉さん、行ってきますね。昨日は…楽しかったです｣



そう偽りの自分で甘い言葉を囁けば、



『ホテル代は払うから、…また、相手してくれる？』



｢もちろんです。俺、お姉さんと相性いいかも｣



『もう、北斗くんたら。じゃ連絡してきてね？』



｢はい｣



する訳なんてない。
一度寝た女なんて興味もない









重い足取りで学校に向かう。



樹『おっはよ〜う北斗くん今日も朝帰りですか？』


北斗『朝からうるさい。』




こいつは小さい頃から家が近所で幼馴染み。

うるさいが…俺のことをわかってくれるし
何より、相手に干渉しない楽なヤツだ。




樹『だめですよ〜そのうち女から刺されたりしてっ』

北斗『あ？』

樹『冗談冗談〜』

北斗『…』

樹『でも、たまには、体休めろよ。』

北斗『おう』






こいつは相手に干渉しない。
その割には時々全てを知っているような発言をする。






学校はだるい。
ただ授業を受けていればいいってもんじゃなくて、コミュニケーションを取らなければならならいから。



『北斗くん！おはよ〜』

北斗『ん、おはよ』

『キャーーーーーーー』



朝からうるせぇ。
女なんて皆俺に惚れてるんじゃなくて
俺の体目当てなんだ。
この学校の女で寝てないやつなんて、
いないんじゃねーの。



樹『まーじでー？』

北斗『びっくりした』

樹『いや、今さっきの女達全員抱いたわって顔してたから、』

北斗『は、してねーよ』







……樹ってすごいな。

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