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推しが私に対して敵意剥き出し何ですが3 ページ3

イフリート先生は困惑気味に手を伸ばすも「それでは…」と一方的に飛び立って行った私には届かずため息を吐いた。

ーーー

「入学初日で教育係のくせに新米教師を放置していなくなるとかあり何ですか、ダリ先生…」
「……」
「やっぱり僕はあの人よりもカルエゴ先生かバラム先生のどちらかに教育係を頼みたいです」

イフリートは教育係頼んだとされるダリへ直談判しAの事で愚痴を漏らした、ダリは頷き相槌を打ちながらも学校の書類へ目を通している。

「うーん。A先生は兎に角優しいですよ?それでなくても一つ一つの説明は丁寧で、分からなければ理解出来るまで根気強く教えて貰えますし悪魔(ひと)に大変慕われている。僕はそんな彼女だからこそ誰よりも教育係に向いていると思い推薦したんですけど…」
「なら、ダリ先生の見込み違いではないですか。少なくとも僕から見れば、あの人にそんな才能はないように思えましたが…」

ヘラヘラしていた笑みが消えて、ゆっくりと目が開いた。そしてうっそりとした悪魔らしい笑顔で「それは有り得ませんね?」とイフリートへ圧力を掛ける、お気に入りの元生徒であるAの事を悪く言われて少しばかり腹を立てたのだ。そして普段通りの笑顔を作り書類へ目を通した。

「それはきっとイフリート先生がまだA先生の良さに気付いていないからですよ、それに彼女が自身の仕事よりも優先するのはきっとーー…」
「申し訳御座いませんが、今暇な先生は手を貸して頂けませんか?」
「ほら、やっぱり来たね…僕、今暇だから行けるよ?イフリート先生もおいで、面白いものが見られるよ?」

ダリが立ち上がりイフリートへ手招きする、訳が分からないまま着いて行くと医務室に10人程の生徒が寝込んでいた。廊下にも錯乱状態の生徒が沢山座り込んでいる、催眠術が解けるまでの間は縄で拘束されており悪周期のような乱暴さも見えた。

「これはまた今年の生徒は豊作だねぇ」
「禁止地帯に入り催眠術に掛かってしまった見たいで…一種の集団パニックでしょうね。そのまま家系魔術を暴走させた生徒さんに、他の生徒さんも巻き込まれた見たいで…」
「なるほど、そして今に至ると…」
「はい、ですので…これ以上他の生徒さんに被害が及ばないように避難させて貰いたいのと、暴れる生徒さんが怪我がないように見張っていて欲しいんですーー…私はこの集団催眠術を解きますのでお手伝い願いますか?」
「畏まりました、A先生の仰せのままに…」

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72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました!!体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです!最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています!! (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
- すみませんがもう更新はされないのでしょうか? (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番!!いつも更新ありがとうございます!! (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
- いくらでも待ちます!!!!!! (2023年2月13日 17時) (レス) @page23 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空 | 作成日時:2023年2月6日 9時

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