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推しに先輩呼びされていたり2 ページ16

そんなのA先輩かバラム先生しか気軽に言えないですよ…凄まれ論破されて終わりです。そう眉を下げて呟くマーチくんに苦笑いする。そっと両手を包み込むように優しく握り言葉を掛けた。

「マルバス先生はとても頑張ってますよ?慣れない事は多いとは思いますけれど、無理せずしんどくなる前に話して下さいな…私はどんな相談も聞きますからね?」
「A先輩……でも、良いんでしょうか」
「何が?」
「A先輩の周りにはいつも誰かがいるんで、僕が話し掛けるのは何だか気が引けてしまって…」
「気にしなくて良いのに…私はマルバス先生とお話しするの好きですよ?」

寧ろ、話し掛けて欲しいくらいなのに…そう言い近付いて耳元でひっそりとマーチくんの名前を呼ぶ。すると勢い良く仰け反り耳を手で押さえ顔を赤くするマーチくんがおり、大変微笑ましくて小さく笑ってしまった。私の後輩くんがこんなにも可愛い。

「揶揄うの止めて下さいよ…」
「ふふっ、ごめんなさい」

頬を赤らめながらジト目でこちらを見るマーチくんは気まずそうに魔茶へ手を伸ばしたのだ。

ーーー

「マルバス先生!デートに行きましょう!」
「……えっと、でーと?と言うのは何でしょうか?」
「あぁー…逢い引き、見たいな?」
「逢い引ッ!?」

職員室が大きくザワついた…怪訝そうにこちらを見るカルエゴくんは勿論、ハラハラするツムルくん、チラチラと何度見するイフリート先生、静かに聞き耳を立てるダリくんと様々な反応を眺めながらも…どうです?駄目でしょうか?と小首を傾げてマーチくんへ尋ね提案する。

「マルちゃんとご飯を食べに行くんですけど、もし良ければご一緒に…」
「あぁ…なるほど。でもお邪魔になりませんか?折角久しぶりの二人きりですのに…」
「……教師寮に行ってしまった貴方が心配で一目会いたい見たいですよ?」

連絡一つ寄越さないんだから!Aちゃんにお願いされたならあの子も無下に出来ないだろうし、一言言ってくれないかしら?との事。快く了承した私は、じゃあ今度三人でご飯食べに行こうよ?と告げて今に至る。マーチくんにひっそりと内緒話するように「お姉ちゃんに心配掛けちゃ駄目よ?」と笑えば苦笑いで「すみません、以後気を付けます」と返事が貰えた。

「それで、今晩大丈夫そうです?別の日でも構いませんが…」
「本当に行くんですか?」
「折角の食事会ですもの。私もマルバス先生ともっとお話ししたいわ…お返事は?」
「は、はい」
「良い子♡」

【※百合】男装の麗人で推しを助けたら惚れられた。→←推しに先輩呼びされていたり。



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72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました!!体調に気をつけて頑張ってください (7時間前) (レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです!最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています!! (4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
- すみませんがもう更新はされないのでしょうか? (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番!!いつも更新ありがとうございます!! (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
- いくらでも待ちます!!!!!! (2023年2月13日 17時) (レス) @page23 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒼空 | 作成日時:2023年2月6日 9時

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