推しから同担拒否のガチ恋勢だと告白された３ ページ13
「あﾞ？」
「だってナベリウス先生、私の事好きでしょう？」
後方彼氏面って笑えちゃうよね…ある意味的を得ているしその通りではないだろうか？私がそう含み笑いを浮かべてご機嫌気味に尻尾を揺らせば、あからさまに不快そうな顔をした。いや…どういう感情なのそれは。
「巫山戯ていないでA先生も注意して下さい」
「あら、残念…」
ふふふっ…と笑う私はカルエゴくんから、チラリと二人を見て人差し指でシー…と意地悪げな笑みを零す。するとポポポッとイフリート先生は頬を赤くして硬直し、ツムルくんは過剰ファンサでバタン！と倒れ失神した。全く持って良い反応を返してくれるから可愛くて微笑ましいが、カルエゴくんからの鋭い視線に顔を背けた。
「お前本当にそう言うところだぞ」
「ごめんなさい、揶揄い甲斐があるからつい…まさかここまで過剰反応されるとは思わず」
「お前が責任を持ってこの馬鹿教師二人を医務室へ連れて行け。後は先程の発言もしっかり教育しろ、良いな」
「後方彼氏面、そんなに嫌なのね？」
「A、命が惜しくないらしいな…捻り潰すぞ」
「あら…すみません。今直ぐ二人をお連れ致しますわ、ナベリウス先生」
だからそんなに怒らないで欲しいな？そう逃げるように無詠唱で浮遊魔術を唱えると、失神したツムルくんを連れて未だに硬直したイフリート先生の背中を優しく押して医務室……ではなく、図書館の司書教諭専用の休憩室へ向かったのだ。
ーーー
イフリート先生へ魔茶を手渡して、落ち着くまでの間休憩室で会話を弾ませる。5分程度で漸く普段通りのイフリート先生に戻ったのを確認してから、見回りに行って貰い……そこからまた10分経過して、ツムルくんが目を覚ました。
「んっ…？」
「あ、おはようございます…あぁ、もう昼過ぎですし…この場合は…こんにちは、ですかね？」
「……ゆめ…？」
ツムルは何度も想像し都合の良い夢を見ているのかと思った。それは隣の書斎デスクで本を片手に読むAの姿…ツムルが目覚めれば本を閉じてこちらを見下ろし「おはよう」と微笑むAがいる。そんな夢を…夢の中でAに会えたならば、もう少しでも堪能したくて手を伸ばした。Aの手を握り自分の頬へそっと重ねる。
「好きです…ずっと、貴女に触れたかった…」
「ムルムル先生…」
「前見たいに、ツムルくんと…呼んで下さい…」
甘く懇願し、ゆっくりと目を閉じる。するとAはひっそりとツムルくんと囁いて赤褐色の髪を撫でた。
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72 - 久しぶりの更新楽しみにしてました！！体調に気をつけて頑張ってください (3月29日 16時) (
レス) id: 3801a7866d (このIDを非表示/違反報告)
りんか(プロフ) - とても面白くて読みやすかったです！最近更新されていませんが続きを楽しにみ待っています！！ (2023年4月9日 22時) (レス) id: d3fb5e7475 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - すみませんがもう更新はされないのでしょうか？ (2023年3月26日 0時) (レス) @page29 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - イポス先生の出番！！いつも更新ありがとうございます！！ (2023年2月21日 21時) (レス) @page28 id: 61588fc94f (このIDを非表示/違反報告)
紅 - いくらでも待ちます!!!!!! (2023年2月13日 17時) (レス) @page23 id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼空 | 作成日時：2023年2月6日 9時
