あの子と言う花SECOND 【実/況/者/小/説】 (ページ6)

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実況者の日常４３ページ6

美咲side

夜になって、誰もいなくなって、一人ぼっち。

この気持ちは何だろう。

何か思い出せそうで思い出せない。

心がざわざわして落ち着かなくて…

涙が出そうで…

体が寒くて、心も何故か冷たくて。

…きっと前の私は心が冷たいんだろうな。

「何も分からないこの状況で生きていられるのは奇跡に近いよ」

『だ…誰？』

男の人の声が聞こえるけど、来てくれた人たちじゃない。

知らない人。

「やだなぁ…僕は君の知ってる人だよ」

私の知ってる人？

「そう、君の知ってる人」

私はここで一つの疑問が浮かんだ。

何で喋ってないのに私の思ってることが伝わるの？

「僕は君の心の中に住んでるポッキーっていう男だよ」

ぽっきー？

「そう、君に何でも教えてアゲル…」

ポッキーさんって優しいんですね。

「別に優しい訳じゃないよ。ただ、君を僕のために使いたいだけだから」

？…使う？

「そこは気にしなくていいよ。それより明日、皆お見舞い来てくれるかもよ？」

どうして分かるの？

「僕は君の心の住人だから君の想いは何でも分かっちゃうんだ」

そっか…

「お休み、美咲」

お、お休みなさい。

私はそう思うと、すぐに眠りに落ちてしまった。