あの国民的アイドルの妹は...。１ (ページ26)

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優しさページ26

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ピーンポーン

またチャイムが鳴りゆっくりと扉を開ける。

雅紀「あ、ごめんね？いきなり来ちゃって。翔ちゃんから体調悪いの聞いてたから家近いし寄ってみようかなって」

A「お兄ちゃんから？」

雅紀「今日翔ちゃんと仕事だったんだけどすごく焦ってて聞いたんだ。家に行くって言ってたし翔ちゃんが出るのかと思ってたけど」

A「今買い物行ってて...」

雅紀「あ、そうなんだ！ごめんね、Aちゃんつらいのに出てきてもらっちゃって」

A「いえ、よかったら入ってください」

お邪魔します、と言ってなかに入る相葉さん。

この家にお兄ちゃん以外の男の人入れるの初めてかもしれない。

雅紀「翔ちゃんなら慌てて何も買わずに来るかと思って飲み物とか買ってきたんだけど、行っちゃったんだね」

はい、とコンビニの袋を差し出される。
意外としっかりしてるんだなぁ。

A「でも本当に何も買って来ませんでしたよ。今出かけていったんで」

雅紀「やっぱり？Aちゃんになると余裕なくなっちゃうんだよね、翔ちゃんは」

優しく笑う相葉さんに安心する。
大先輩なのになぁ。

雅紀「あ、Aちゃん寝てね！俺が翔ちゃんに怒られちゃう！」

A「でも相葉さんは？」

雅紀「俺は翔ちゃん帰ってくるまでここにいるから何かあったら言って？」

A「...はい」

優しすぎる。
24になる人の妹にここまでしてくれるなんて。

雅紀「...ん？どうしたの？」

ずっと見つめてしまっていたのか異変に気づいて声をかけてくれた。

A「あ、いや...」

雅紀「大丈夫？熱上がっちゃったかな」

ちょっとごめんね、といきなり謝られたと思ったら相葉さんの綺麗な手がおでこに置かれた。

演技以外でこんな風にされた事ないし、免疫がなかった私の心臓はうるさくて倒れそうになった。