訪問者 ページ21
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その後、藤枝さんからもらった頭痛薬を飲んだけど、次の日もその次の日も治ってはいなかった。
そんな今。
私は握手会で埼玉にいる。
比較的男性が来る率は高いけど女性だったり小さい子供だったり、たくさんの人がわざわざ並んで来てくれる。
僅かな時間だけど大好きと言ってくれる人とかあの雑誌のAちゃん可愛かったとか櫻井兄妹大好きです！とか。
応援してくれる人を見る度に握手会って大事だなぁと思う。
そうしみじみ思いながら21時を過ぎて握手会は終わった。
自分の家に着いたのは22時半頃。
家路までの車でメイクを落とした私は着替えずにそのままベッドへとダイブした。
A「あぁ〜....」
このまま寝ちゃいそう。
「A！」
ん...？
誰か呼んだっけ...。
閉じた目を再び開けると目の前には小さい頃からずっと見てきたあの顔があった。
A「うわっ！何でいるの！？」
合鍵を持ってるとはいえ、この男はいつもいきなりだ。
「朝に連絡したはずなんだけど」
A「え？.....あ、」
そういえば朝に来てた。
何か話したい事があるって。
A「お兄ちゃんさ、合鍵使うのはいいけどびっくりさせないでよ」
そう、この男とは安定のお兄ちゃん。
A「まぁ、いいや。夜ご飯食べた？簡単なのでよければ作るよ」
ベッドに横になっていた体を起こして立ち上がればお兄ちゃんによって座らされた。
A「なに？」
翔「体調悪いの？」
A「え、なんで？」
翔「俺、たっちゃんの連絡先知ってるんだけど、昨日久々に連絡来てAが体調悪いって聞いた」
何で連絡先を交換してるのかは別として、どうしてお兄ちゃんに言っちゃうのかなぁ。
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作者名：ひーりん。
| 作成日時：2015年6月7日 22時
