化粧 ページ19
化粧なんてどうでもいい。
自分の顔に嘘を塗りたくってまで
きれいになりたくないと思ってた。
でも、
今夜だけはきれいになりたい。
最後にあなたに会うために。
昨日別れを告げられた。
「好きな人ができた」と抑揚のない冷たい声で言った。
相手は彼の会社の人。
名前は知らないけどとにかく美人で
そりゃこんな田舎から出てきた芋娘の私とは
比べ物にならなくて。
明日から、彼女と私の送った彼宛のメールや
ちょっとした手紙を笑いながら読むのかな。
駅で待っていると、
改札から出てくる人混みの中から彼を見つけた
彼は私を見つけると、少しだけ眉毛を下げて
紙袋を渡した。
お互い一言も発さなかった。
彼は1度だけ軽く頭を下げて去っていく
ガサッ
彼の部屋に置いてあった、お揃いのカップ、
私の服やアクセサリー。
全部、入ってる。
紙袋の中身を見ると、なにかが込み上げてきて
走りだした。
流れんな。流れんな。流れんな。
バスが出るまでダメだ。
ここで泣いたら惨めなことに気づいてしまう
短く息を吐いて、歩道を駆け抜ける。
ヒールでくるんじゃなかった。
背伸びしないで、スニーカーで来ればよかった
せっかく安物のメイク道具引っ張り出して
頑張ってきれいにしたのに。
ドロドロになっちゃった。
あなたに私を捨てなきゃよかったと思ってもらいたかった。
バカだね。私。
愛して欲しいと思ってた。
愛してもらえるつもりだったんだ。
こんなバカのくせに。
こんなときに遅延なんてしないでよ、バス。
バカだね。本当バカだ。
愛して欲しいと思ってた。
愛してもらえると思ってた。
こんなバカのくせに
、
、
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中島みゆきさんの「化粧」から書いてみました
勢いでかいたので、クオリティ低いですよね。
ごめんなさい。
※この物語は個人の解釈です。
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少女 A.(プロフ) - 「可愛いの一言」でソース顔とありますが、しょうゆ顔では？ (2019年10月21日 3時) (
レス) id: 2bf9d410f2 (このIDを非表示/違反報告)
よにきい(プロフ) - リンさん» ありがとうございます。なかなかhit数伸びないので凹んでいたのですごく嬉しいです。拙い文ですがぜひこれからもご愛顧ください。 (2019年7月30日 11時) (レス) id: 8454eeb3a4 (このIDを非表示/違反報告)
リン(プロフ) - やばい好きです…!!!!!こうゆう、無意味にイチャイチャするの読みたかったんです!!!!!!!何か元気出ました笑!!!!!これからも楽しみにしてます!!!!頑張ってください!!!!!!!!!!!!!!! (2019年7月30日 8時) (レス) id: a7e144bb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よにきい | 作成日時：2019年6月29日 11時
