お前ら本当にアイドルか【あんスタ】

二十九話 ページ31

「私どっちかっていうと犬派なんだよね〜」

またなんか言い出した.......って顔でこっちを見る真緒くん。

で、めっちゃ、めっっっっっちゃ仕方なさそうにこちらを見る。

「めっちゃ嫌そうだな。..............ならいいや、なるちゃんに話を.......」

「で？」

「え？」

「だから、犬派だから、なんだって？」

静かに、ゆっくり、低く言った真緒くんの瞳の奥に、隠し切れない怒りが見えたような気がして、思わず背筋をピンと張った。

「......言わないのか？ならいいや、」

「............いや！あのね、なんで犬派かっていうのかっていうとね、可愛いから！」

「猫とかも可愛いけどな」

「いやっ、猫って、引っかかれるじゃん.......」

「お前が猫に嫌われてるんだろうな」

「なっ.......嫌われてないし！ちゃんとなでさせてくれたし！そういう真緒くんは？」

「別に、どっちでもない」

その時私の脳内に「彼らはそんな争いを求めていない」というどこで聞いたか思い出せないフレーズが再生された。

「なるほど！真緒くんは平和主義なんだね！！」

「は？話がぶっ飛びすぎだろ、さすが、まな板」

「ちょ、今まな板関係ないだろしばかないけどしばかれたいのか(？)
..............うーん、凛月くんは猫とかに好かれてそうだよね」(切り替えはやっ)

「んー？知らない」

「あっ！もしかして犬連れてきたらなんかわかるかも！！
おーい！！大神くーん！！犬になってー！！！」

「ぶっ殺すぞ」

「ｴｯ｣

わんこが言うと冗談に聞こえないんだよな...........

「あ、大神くんって犬になつかれてそうだよね、似てるから」

「は？地獄に落ちてぇのか？？(威圧)」

「ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ」

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