目が覚めたら恵ママになっていた件【伏黒甚爾】

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…あーーーれ？

死んでない…


「っしゃ！って腰痛!!うわベンチで寝てたのか私…」


バッと起き上がろうとすると腰に違和感があった。さすさすと腰を撫でながらもう一度起き上がろうとすると、右足に激痛を感じる。


「ッ痛ったっ…なに、これ…あ、そうだ私呪霊に…」


妙に優しかった呪霊を思い出す。絶体絶命だったよね？
あれ？誰に助けて貰ったんだ？えーっと確か口元に傷跡が…



口元に傷？




「ちょ待てい」



I have 呪術廻戦？

I have 口元に傷？

an？






パ パ ぐ ろ ！！！！！



エッ待って私パパ黒に助けられたの！！！？？？


うわヤッ「あ、起きたか」


「アアアアア」

「お、元気だな。」


ん、とホットコーヒーを差し出す彼は、私の予想どうりの容姿、見覚えのある口元の傷跡、切れ長で鋭い翡翠の瞳。


まあ、伏黒甚爾であった。


あ、もしかしたらまだ禪院かもしれないけど。原作より少し若いが、間違いない。


「ほぇぁば…」


意味不明な声を出した私にコーヒーいらねぇのか、と言いながら隣に座るパパ黒。

隣に座る？？？いいのか果たし………









あれ？ちょっとまって。

彼がパパ黒というのは分かった。

ならば私は？あれ？




頭の中で朝見たツンツンヘアーの美人さんと、漫画で見たツンツンヘアーの美人さんが重なる。
こんなツンツンヘアー、数えるとしたら、我らがヒロイン恵ちゃんと、伏黒マ………









はぁぁぁぁぁ！！！！？？？？(本日7度目の叫び)

まって私伏黒ママなの！！？？そういや1回だけ回想あったな！！思い返してみればクリソツやん！！なんか見たことあると思ったらそれか！



…ちょっと待って、叫びすぎて喉痛い。




「おい。聞いてんのかオマエ」

「ﾋｭｯ」


テレレレレレ!!!!めのまえにがんめんこくほうがあらわれた!!!!



っていうかさっきから隣に座ってたんだけどね？うん。よくそんな中ごちゃごちゃ喋ってられたな私…


みんな覚えてる？私フラフラになった帰り道に呪霊と遭遇して、絶体絶命のピンチを迎えたあとパパ黒を直視してるのよ？極限状態なのよ？



そんな中、私が頭から必死にしぼりだした答えは









「い、今、青酸カリしか持ち合わせがないのですが…」


「…は？」









こんな時、混乱しない人っていないと思うんだよね(白目)

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