目が覚めたら恵ママになっていた件【伏黒甚爾】

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「申し訳ございませんでしたぁっ！！！」



土下座をしながら部屋中に響くような大声で謝罪をする私。昨日、事態を把握した私は速攻で先輩に謝罪の連絡を入れ、半泣きで出勤してきたのである。

職場はガラケーの地図に入ってた。でも途中から何となく場所が思い出せてきたのである。恐ろしい。

先輩らしき人が、昨日は大丈夫だった？と声をかけてきたので思わず土下座をしたまでである。



「あぁ、あはは。良いんだよ。あの日はあんまり患者さん来なかったし。それで？大丈夫だったの？」

「はい…連絡が遅れて本当にすみませんでした……」

「最近手術多かったもんねぇ。最近入ったばっかだし、連勤多かったから、疲れたんだよね。少しすつでいいから頑張ろっ！」



そう、にかりと笑う先輩。アッ後光が差してる。



「うっ…ありがと゛うございまずッこのようなことはッ、もう無いようにィ」

「うわ泣いてる」



前世のパワハラクソハゲ野郎()とは全く、全く違くて神か？という程に真っ白な仕事場だった。

ちなみにこの世界の私の仕事は動物看護師だ。ここは動物の総合病院で、新人の私が居なくとも、さほど支障は無かったらしい。



「んじゃ、次の子の診察頼むよ」

「はいっ！！」



それからは何かをしようとする度に頭の中に記憶が流れ込んでくるため、だいたいこなすことが出来た。

そんなこんなで午前中の仕事を終えると、休憩入っていいよ、と言われたので有難く休憩室に入った。

家でそれらしきリュックサックを中身を確認せず持ってきたので、中身を確認する。これ何か変なもの入ってたらどうしよう。



「ん？」



恐る恐るリュックに手を差し入れ、ガサリと手に当たった感触を掴む。すると少しボロボロになっているノートが出てきた。

パラパラと捲ると重要なポイントをまとめたり、その日にあった問題点などを綺麗にまとめてある。わあすっごい。(小並感)

その日の最後まで特に何も無く過ぎたが、家に帰ったら前のページを見ながら今日の分も書いておこうと思う。

いや、凄いんだってこのノート。もの凄く分かりやすい。ごちゃごちゃもシンプルすぎもして無く、初心者の私でもなるほど。と思えるほどだ。真面目な人だったんだなあ。

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