目が覚めたら恵ママになっていた件【伏黒甚爾】

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「くっそー夏油め……」



仕事場を出て、傑くんを真ん中に帰路を歩く。



見事な飛び蹴りをくらった背中を、忌々しげに撫でる。



いくら何でも酷いと思う!!!!!!!!



でもまあ、私も変なおじさんが傑くんのこと抱き締めてたら水筒で頭かち割ってやるわ()




「悪かったと思ってる。でも君にも非はあったと思うよ」

「だって仕方ないじゃん。傑くん泣いてたし」

「……それに関しては、感謝してるよ。ありがとう」

「うむ。よろしい」



腕を組んでふすーっと鼻から息を吐く。



「調子に乗るなよ」

「いででで」



ほっぺたを思いっきりつねられた。ほっぺた変形したこれ



「まったく夏油め…じゃあね！」

「あぁ。おやすみ」

「おやすみー!!」

「ッッぅ…うっるさい!!!!」



腹いせに夏油の耳元で叫んでやった。ふんだ




家に帰っても甚爾くんは居なくって。まあ当たり前か。殺しの仕事らしいし。

五条先生刺したくらいだし、きっと大丈夫だよね




「……大丈夫かなあ」



それでも心配してしまうのは、なんでだろう



「……心配してもしょうがない！ご飯食べてお風呂はいって寝よう！」



あ！そういえば前にチーズタルト買ったんだよね〜

あそこ良いところだから凄い美味しいんだー



「チーズタルトー、チーズタルトさーん


あれ？チーズタルトちゃーん？」



どれだけ冷蔵庫を漁ってもチーズタルトらしきものは全く見えない。


あれおっかしいな。なんで無いんだろ



「んー、後で甚爾くんにも聞いてみよ」



それから簡単に体を流し、レトルトを食べて布団を被った。

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