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「津波が来るぞ!」
高いところへ避難しているとき、
そんな声が聞こえました。
ゴオォォォ、と不吉な音がして、
一緒に逃げていた小学生は皆泣いていました。
もっと高いところに逃げなきゃ皆死ぬ…
そう思って足を動かしました。
怖くて足がブルブル震えました。
涙がこぼれそうでした。
家族が心配でした。
*
私はかなり震えていたのでしょうか。
友人が心配してきました。
お母さん……
お父さん…
お姉ちゃん…
今日はお父さんの誕生日でした。
お父さんは仕事が休み、
お姉ちゃんは風邪で寝ていました。
私以外、皆家にいました。
*
避難所に皆で行きました。
そこにはおにぎりがありました。
そこに家族はいませんでした。
中には家族に再会できた人もいるそうです。
友人も、再会したそうです。
家族の安否が分からないまま、
寂しい夜を迎えました。
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作者名:りんな@音速のみかさ | 作者ホームページ:http
作成日時:2020年3月11日 9時