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「津波が来るぞ!」



高いところへ避難しているとき、
そんな声が聞こえました。



ゴオォォォ、と不吉な音がして、
一緒に逃げていた小学生は皆泣いていました。



もっと高いところに逃げなきゃ皆死ぬ…

そう思って足を動かしました。



怖くて足がブルブル震えました。
涙がこぼれそうでした。

家族が心配でした。







私はかなり震えていたのでしょうか。
友人が心配してきました。



お母さん……
お父さん…
お姉ちゃん…

今日はお父さんの誕生日でした。
お父さんは仕事が休み、

お姉ちゃんは風邪で寝ていました。

私以外、皆家にいました。





避難所に皆で行きました。


そこにはおにぎりがありました。


そこに家族はいませんでした。


中には家族に再会できた人もいるそうです。


友人も、再会したそうです。



家族の安否が分からないまま、
寂しい夜を迎えました。

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作品ジャンル:泣ける話, オリジナル作品
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作者名:りんな@音速のみかさ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2020年3月11日 9時

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