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闇の中に押し込まれた。
いや、自ら飛び込んだ。
Aの前を離れようとした時
Aがとても
とても悲しそうに私を引き止めた。
だからこそ決意した。
私が、Aを守り抜きたいと。
吉田松陽が、Aを。
しかし少し後悔しましたね。
だって
Aに
「すぐ戻りますから」
なんて、少しの期待を寄せていた。
それは約束ではない。
縛り付けでも束縛でもない。
ただの、
Aの傍に居たいという願望、、、。
不意に光がさした。
その光に懐かしさを覚えて
それを掴もうと触ろうと握ろうとした。
しかしそれを掴むことは出来なかった。
けれど
Aに再び出会えるための光だと
私は知った。
ーーー
「A、！
良かった、私貴方と、、、」
大人な言葉遣いで記憶を先に取り戻したのは
恐らく【吉田松陽】の方だった。
もう1人の方は
ただこちらを見つめている。
松陽は抱きついて
耳元にそっと囁く。
松「どれほど貴方を求めていたか、
どれほど焦がれていたか、、、
貴方を置いていったあの日
私、すごく後悔しました」
A「、、、ふ、
気にするな
礼なら銀時にしておけ
それと、、、
今は亡き、朧にも」
最期まで私たちに尽くしてくれた。
、、、私は幸せだな。
松「でも私、虚の中でちゃんと貴方を見ていましたよ
やはり私は貴方がいないと駄目みたいです
美しいあなたも
可愛いあなたも
、、、全てのあなたが好きなんです」
、、、ああ、
私も、好きだ。
松陽も
勿論、虚も。
だから、早く思い出して。
3人で、いや沢山の人と
笑って生きて生きたい。
もう、諦めないから。
ーーー
A「お前は
いつ、私を私だと分かってくれるんだろうか」
赤い瞳がこちらをただ見つめている。
頬に触れて私より小さなからだをそっと抱きしめた。
A「、、、虚、
私のことを捨てないでくれて有難う
私の伸ばした手を
掴んでくれて、有難う
、、、なんでもっと早く気づけなかったかな
こんなに簡単なのに」
そう、何もかもが遅すぎた。
、、、足掻こうとしなかったから。
、、、諦めていたから。
虚と呼ばれたそれは
自分がなぜそう呼ばれているのか、
私の言った言葉の数々を理解出来ずにいた。
銀「、、、おい、メシ」
A「、、、すぐ行く
、、、？」
銀時について行こうとすると
手を掴まれ引き止められる。
「A、、、？」
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作者名：ありやけさん | 作成日時：2021年1月20日 23時
