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Aが掴んだお粥の匙を掴み
そこでやっと我に返った。
A「、、、?、??」
Aはぼーとしたままこちらを見つめて首をかしげる。
虚「いえ
食べさせてあげようと思いまして
ほら、口開けて下さい、、、」
納得したような様子のAに安堵し
匙を手にAの口へ向ける。
A「、、、あ、っつい
ふーふーして、、、」
そう言うAはやはり色気に溢れていて
ふーふー、という可愛い語呂に胸が引き締められる。
虚「はい、いいですよ」
匙に口を近ずけてふぅと息を吹きかける。
それを何度か繰り返してAの口に運ぶ。
虚「私も食べていいですか?
お腹、すいてきちゃいました」
新「え、虚さんの分でしたら、、 、」
気を利かせてくれるが
そっと目をやって口に指を添える。
そして青年は察して赤くなる。
虚「熱、移したら楽になるって聞いたんです
ああ、大丈夫ですよ
私頑丈ですし、ね??」
心配そうにこちらを見つめているが安心するように言うと
子供のようにはにかんだ。
ただ、可愛い。
、、、すき。
好き好き好き。
好き好き好き好き好き好き好き好き好き。
、、、やっぱり大好き、愛してる。
A「、、、
な、に、、、??」
少し戸惑ったようにびくりとするA。
ああ、、、
思考を読んだんですね。
前までは思考を露わにする事を抑えることが出来て
Aも思考を読むことを諦めていた。
だから、、、
虚「何って、、、
そのままの意味ですよ
それとも言葉にして言った方がいいですか?
、、、もしかして嫌でした?」
A「、、、
ううん、
嬉しかった、かもしれない、、、」
ほら、またそうやって私を煽って。
貴方が私に襲われても
文句、言えないですよ、、、?
Aの髪をかき分けて耳に触れる。
虚「もし私の理性があと少しでも壊れていたら、、、
私は貴方を襲ってましたよ」
小さな声で言うとAは
A「だめ、
まだ、だめ、、、だから」
と、
少しいじらしく
または可愛らしく
照れて目を逸らした。
虚「はい、待ちます
ですから、、、
いつか貴女が私に許可を下さいね?
そしたら
襲ってあげますから、ね?」
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作者名:ありやけさん | 作成日時:2021年1月20日 23時