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A「、、、むごいな」
山をおりたところの里の人は
皆体中を銃痕だらけにして死んでいた。
「どこの誰っスか、あんた」
両手に銃を構えた女。
ガチャりと銃器特有の音が頭のすぐ後ろで聞こえる。
A「、、、ふ、」
「何笑ってるんスか、撃っちまうっスよ」
女は私の態度に眉をひそめ、睨みをきかす。
A「、、、男で、そうだな、
煙管の匂いがする」
「、、、！」
女の後ろに目を向ける。
確かにそこに居たのはいつぞやかの松陽の弟子に
類似していた。
A「晋助、、、嵌めたか」
晋「八ッ、お前をおびきだすのは随分簡単だったぜェ
、、、腕が落ちたんじゃねェか？」
そうかもしれない。
しかし、何処でバレた？
何処でぼろを、、、
A「ふむ、、、
真選組か」
あいつらの事だ、万事屋に情報でも集めに行ったのだろう。
そして銀時からの話によれば晋助は真選組と対峙中。
出処はわからずとも盗み聞きぐらいはするだろう。
A「それで、
わたしに何の用だ？」
晋「野暮なこったァ、、、
そんなに焦るなよ」
晋助の顔が正面に来る。
さっきまでいい天気に見えていた空が憎く感じる。
晋「俺はお前に憧れてた
、、、餓鬼の頃はお前に恋してた
が、今はどうだ？
先生を殺したやつと同然のやつと一緒に居やがらァ」
A「、、、それは誰の事だ 」
晋助は怪しげに笑いかけ、顔を耳に寄せる。
晋「兄弟子と、
虚、、、だろ？」
ーーー
「晋助様ぁっ！」
晋「痛てェ、」
晋助は平手打ちされた頬を抑える。
A「侮辱するな
あいつは、
あいつらは私の、、、」
「A」
ぞわりと背筋に悪寒が走る。
、、、怒っているな。
虚「早くその男から離れて下さい」
言われたことに従うのには癇に障る。
しかし危なっかしい晋助のそばに居るほど私は馬鹿じゃない。
離れ、ようとした。
A「あ゛っ、？」
感じたことの無い痛み。
腹部に感じたそれに悶え、身をよじる。
虚「A！！」
晋「、、、いいご身分だな、虚
2人目をこさえたなんてなァ」
2人、目、？
わたしの、はらに、？
その時蘇った記憶は
どうにも忘がたい陽愛のものだった。
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作者名：ありやけさん | 作成日時：2021年1月20日 23時
