私の彼の事② (ページ13)

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ストレス溜まり過ぎて虎ページ13

「Aー、起きてー！」

「っ？！」

さむぅ…、

勢いよく剥がされたお布団によって一気に体温が下がる。

ダンゴムシみたいに丸まる私の体を無理矢理起してベッドに座らせる彼。

「手上げて」

「………なに？」

「手！万歳して」

そう言うと、
徐ろに私が着ているスウェットを脱がそうとしてくる彼に一気に眠気が飛んだ。

「ちょっ！何すんねんっ」

慌ててそれを制止する。
よく見ると彼は既に着替えていて、
すぐにでも飛び立てる準備は万端の様だった。

「今日は行きたい所いっぱいあんねん」

待機明けの彼は体力が有り余っていて、
朝っぱらからとてもハイだった。

「買いたい物もいっぱいあるし」

体はピンピン元気なのに休まなくちゃいけなくなった彼のストレスは膨大で、
それを発散するかの如く待機中はネットショッピングに精を出していた。

そんな彼に急かされながら光の速さで準備をして、
慌てて玄関に向かう。

「あれ…、何このスニーカー」

「買った。おそろい」

パっと彼の足元を見れば、
まさかの色違いのお揃いだった。

いつの間に…。

「俺とおそろいイヤ？」

「ううん、めっちゃ嬉しい。ありがとう」

「履いてみて」

言われるがままに靴を履けば、
ニッと笑って褒めてくれる。

「いいやん。めっちゃ可愛い」

今日はすごくいい日になりそうだ。