変わったこと ページ3
銀さんとお付き合いをしてから時間の経過は早いもので1か月、変わったことがいくつかある
まずは銀さんが団子屋に来る頻度が減ったこと
前は3日に1度とかなりのハイペースで来てたのに
今は週に1度来ればいい方になった
団子を美味しそうに食べる銀さんが見れなくなって少し寂しいのは内緒だ
でもその代わりに私の部屋に来る頻度がかなり増えた
「今日も来てくれたんですね」なんて甘やかす言葉を最初に吐いたが最後、依頼が入ってない日は必ず来るようになった
酷いときはその日の朝から次の日の朝までいる
急遽依頼が入ったときは新八君が銀さんを回収に来てくれるけど、別れ際はおもちゃを買ってもらえない子どもの様に駄々をこねている
そんな銀さんも可愛くて部屋に入り浸ることを許してしまう私は相当溺れてるみたい
そして、銀八先生と呼ぶ彼との夢が以前よりもより現実味を帯びてきたこと
銀さんとお付き合いをしてから色々な経験をして、それが夢に反映してると思ってるけど
彼から流れ出る匂いも銀色、全てが道理では考えられない、本能の奥底を揺さぶってくる
それは銀さんに寄せる思いと似通っていて
銀八先生が好きだと錯覚するくらいに――
だから夢から覚めた時に銀さんのことを "銀八先生" と勘違いして呼んでしまうことも増えた
その度に銀さんは不満そうだけど、どこか妖艶な顔をして、
銀時だ、と私に幾度となく刻み込み紅い花が咲き乱れる
鏡に映ると中々に恥ずかしさを感じるけど、銀さんが咲かす花は私が銀さんのだというこの世に1つしかない証明に心が躍り満たされる
銀「なーにニヤニヤしてんのAちゃん」
「これが嬉しくて」
銀「そんな事言ってると銀さん調子乗っちゃうよ?
歯型とか付けちゃうかもしんねぇよ?」
「歯形は痛そうですね。笑」
銀「そんだけAのこと愛してるってことだ」
こんな聞くに堪えない会話ができるようになったのも、
銀さんが "お前" から私の名前を呼ぶようになったのも、
変わったことの1つだったりする
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作者名:るう | 作成日時:2022年9月3日 22時