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足りない ページ16

「どうしたんですか突然」



銀「Aが一瞬遠く感じたから

  ここにいるって確認中」









すりすりと顔を首元に埋めれば、銀さんの髪の毛が触れてこそばゆい




気づいてないようでしっかりと気づいている




なのにそれを問い詰めたりしないのが銀さんの良いところであって、時に仇となる







今日の銀さんは見たことないくらいに素直で甘えん坊のモードでとても愛らしい



銀さんに甘えられるのは嬉しい



だけど、どうしてあげたらいいのか分からないのが現状でとりあえず髪をふわふわと触るだけ



言葉はかけない、無言の時間が銀さんとだったら重宝に値する








銀「A」



「はい」



銀「俺が好きって言え」



「随分と横暴ですね」



銀「早く」









顔を埋めたまま拗ねた子どもみたいな口振りで私からの好きを強要する



また新しい銀さんを見つけることができて私の心は銀さんでキャパオーバーだ



ぎゅうぎゅうと胸が締め付けられて、じっとしているのが苦しくなって、私に巻き付いている銀さんの腕をぎゅっと握る









「言えないです」



銀「恥ずかしいなんてクソみてぇな理由、受け付けねぇぞ」



「違います」



銀「じゃあ何だ」



「好きなんて言葉じゃ足りないんです

 大好きでも足りません

 銀さんを愛してるでも不十分な気がします」









アルコールのせいなのか、銀さんの甘えたのせいなのか、ふわふわとした気分がいつも以上に口達者になっている



愛してるという最上級の言葉でも足りない気がするのは本当のことだけど、それ以上の言葉を私は知らない



それでもこの気持ちを銀さんに届けたくて心が疼く



銀さんの顔が見たくて彼に跨るように体制を変えて、アルコールでとろんとした視線をお互いに絡ませれば、金縛りかのように身じろぎすらしない








「銀さん」



銀「はぁーい」



「銀さんがほしい」








これが正解かは分からないけど、銀さんには届いたはず



だって銀さんの赤い瞳が、銀色が光をより強くさせるんだ



私の言葉を皮切りに頬に手を滑らせたり、唇を指でなぞったりとキスを暗示する行為が擽ったくて、意図せず小さく吐息が漏れる

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作者名:るう | 作成日時:2022年9月3日 22時

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