オンボロ寮のお姉さん【twst】

03_新生活 ページ3

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　よくわからないけど、私は異世界に迷い込んでしまったらしい。先に来ていたユウくんのおかげで雑用係という役割を受け持つことになったけど、魔法士養成学校の雑用って一体なにをするんだろう…？


　「まずは洋服を揃えましょうか」と言うクロウリーさんの案内で向かうのは購買部。品揃えが豊富で、大抵の物はそこで購入できるようだ。

綺麗に舗装されたストリートを歩きながら、あの建物はなんですか、魔法って空を飛べたりできるんですか、など思い浮かんだ疑問を口にすればクロウリーさんがにこやかに答えを返してくれる。

すごい世界だなあ…と気持ちが高揚するのを感じていると、ユウくんに抱っこされていたグリムくんが目を覚ました。


「グリム、おはよう」

「むにゃ…、ふな゛っ！？誰なんだゾ！？」

『グリムくん、はじめまして。ユウくんの姉のAです』


　可愛らしいお顔を覗き込んでいたせいでびっくりさせちゃったみたい。

ユウくんが今日起きた出来事を説明すると、グリムくんはよろしくなんだゾと挨拶をしてくれた。動物全般が大好きな私は、お話できる猫ちゃんにメロメロだ。

大好きな弟に加えて、こんなに可愛いグリムくんと一緒に暮らせるなんて…ほっぺたが緩んじゃうな。



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